変化と現状維持で迷った時は変化がよい
【出典】Levitt, S.D., 2021. Heads or Tails: The Impact of a Coin Toss on Major Life Decisions and Subsequent Happiness. Rev. Econ. Stud. 88, 378–405.
コンピューターでのコイントス占いをして、「現状を維持する」か「変化する」が50%ずつの確率で出る占いの結果をもらう。
実験では、さらにその2ヶ月後と6ヶ月後に、どのような意思決定をしたのか、幸福度はどうか、その意思決定が正しかったと思うかどうか、といった質問をする。...
分析の結果、コイントスに従って変化を選んだ人の方が、現状維持を選んだ人よりも幸福度が高く、よりよい選択だったと考えていることが多かった。
迷った時は選択肢が同等の見積もりなのだからコイントスして決めたらいい、と僕も前々から主張してたのだが、そこからさらに一歩踏み込んだ話 行動Aと行動Bで迷ってる場合と違って、行動Aと非行動notA(現状維持)で迷っている場合には成立しない なぜなら人間には現状維持バイアスがあるから、AとnotAで迷っているとき、notAがバイアスにより過大評価された上で同等評価になっているのだから、バイアスの分だけAの方が有望