商品を抽象化して財が生まれる
昔、物理的な商品をイメージしていたのが抽象化されて「財」になり、具体的なお金をイメージしていたものが抽象化されて「資本」になって具体的な仕事が「資本の拡大再生産」になったように、商品とお金を交換してたイチバも抽象化されて「市場(シジョウ)」になる。市場は流動性を高めるシステム。 原始時代には「水」「どんぐり」のような組み合わせでない物がほとんどであったところ、文明の進歩とともに「クワ」「弓」などの、要素の組み合わせによって機能する物が作られ始める。2000年前のギリシャでは自動販売機が作られた。ギリシャ語の「組み合わせたもの」がシステムの語源である。
物理的な物を抽象化して「財」とするにあたって、複製の容易さは捨象された。物理的な物においても複製が容易なものとそうでないものがあるからだ。
一方で複製容易な財と複製できないお金との直接交換は難しいことがここ20年で知られてきて、広告モデルでのマネタイズなどが検討されるようになった。 広告モデルでのマネタイズとは、ある財が直接お金と交換しづらいので無償で使わせるとこによってビューという別の財に交換し、それをビューの欲しい相手に渡すことでお金を得る、というモデルだ。
逆に複製容易性を落とすのがサブスクリプションモデル。お金を払い続けないとアクセス権が奪われる。
補足
お金は資本としての側面だけでなく財としての側面も持っている。
市場は財と財の交換。「資本と財の交換」と表現するのはしっくりこない。
お金は財としてみた場合に、複製不能だが輸送コストが極めて低い特殊な「物」