合理論
とは
西田 幾多郎「哲学概論」から要約/villagepump/nishio.icon
のりしろ
認識の起源は何か
真理は経験によって知るのか、思惟によって知るのか
これが「認識の起源の問題」
歴史上「真理とは何か」よりも先に「認識の起源の問題」が起こった
真理とは何かを論じる前に真理は経験によって知るのかどうかという議論が起きた??/villagepump/基素.icon
そう/villagepump/nishio.icon
真理とは何かの方がより根本的な問題なのに、カント(1724-1804)の時代でもまだ「真理とは何か」に関して曖昧で、ロック(1632-1704)による認識論の方が先であった、というのが西田幾多郎(1870-1945)の解説/villagepump/nishio.icon
ロックが初めて認識論を組織的に論じた
ロックの問題は主に認識の起源の問題だった
認識の起源をどう考えるかによって3つの立場がある
経験論
合理論
神秘主義(直感主義)
合理論とは
経験論とちょうど反対の立場
真の知識は理性により中から与えられると考える
合理論の基礎を置いたのはプラトン
知識を知覚による知識と理性による知識に分けた
知覚による知識は人や時によって異なる、だから真理ではない
真理は理性を通じて自分の中から見つけ出さねばならない
具体的にどうするのか
イデアの想起
今の言葉で言えば同一性というイデアは範疇(カテゴリー)
デカルトの本具概念もプラトンのイデアに類するもの
デカルトからスピノザやライプニッツが派生した
ライプニッツは合理主義を最も徹底した人
人間悟性新論はロックの人間悟性論を合理主義の立場から批評したもの
カント「悟性と感性、両方必要。要はバランス」
西田 幾多郎「悟性と感性がどう結びつくかが問題だろう」
初出 /villagepump/合理論