共創の前にまず独創
コンテストなどへの応募に関して「~に応募したいので仲間を募集!」とTwitterに書いているのを見ることがある。なぜ一人で応募せず、仲間を募集するのか?僕が採択判断をする場合では、チーム応募はマイナス評価をする。
「人数を増やしたら成功確率が上がる」という勘違いがあるのか?「1人より2人の方が2倍の成果が出せる」という勘違いがあるのか?これらの誤解は、コミュニケーションのコスト、チームの方向性を1つに決めるコストを見落としている。
学校での活動や会社での仕事と違って、参加することに強制力がない。つまりチームメンバーのやる気が下がれば、そのメンバーは活動しなくなる。チームリーダーには給与や卒業を担保とした強制力なしで、メンバーのやる気を維持し鼓舞するという、かなり難しい類のチームマネジメントが求められる。チームメンバーのやる気を維持することはチームリーダーの責任である。
仲間を募集する人は、自分がそういう難しい問題に手を出そうとしていることを自覚するべきだ。
方向性が一致しなければ逆効果
あいまいな「仲間募集」は意味が分からない。
「自分がやりたくないこと、苦手意識のあることを代わりにやってくれる奴隷募集」って意味?
「自分はXが得意だけどYが苦手だらか、Yの得意な人を募集」ならまだわからなくもない
だけど若いうちは狭い専門分野に特化するより幅広い視点を持った方がいいからあんまり好感は持てない
ブルックスの法則:遅れているソフトウェア・プロジェクトに人員を投入しても、そのプロジェクトをさらに遅らせるだけである。
ソフトウェア・プロジェクトに人員を追加すると、全体として必要となる労力が、次の3つの点で増加する。すなわち、再配置そのものに費やされる労力とそれによる作業の中断、新しい人員の教育、追加の相互連絡である。
人月の神話 - Wikipedia #人月の神話
集団で共同作業を行う時に一人当たりの課題遂行量が人数の増加に伴って低下する
社会的手抜き - Wikipedia #社会的手抜き
2017-11-18 共創の前にまず独創