何を見るメガネなのか
よく「ネットの意見は偏っているのでは?」という質問がされる
これは暗黙に「正しい比率のデータを得るのが理想である」と仮定している
この点に関しては実感としては違うと感じていたが、どう違うのか言語化できてなかった
意見を漠然と見ていると「目立つ大きな意見」がすべてであるように見えてしまう
大きな意見Aと、それに対立する大きな意見Bの二項対立に見えてしまう
しかし細かく良く見ると、AもBも一枚岩ではなく、少しずつ異なった意見がたくさんある
AでもBでもない意見C, D, E, ...もある
AとBの対立を生産的な方向に発展していくための鍵はそれらの細かい意見
これに関して「正しい比率」であることにはあまり意味がない
Aが60%でBが30%という情報に意味がない
人々の意見の分布は明瞭に分離していない、目立つ人が分離しているだけ
Cが1%なのか2%なのかにも意味がない
ノイズの影響で変動する
「Cが存在する」という気づきが重要