交換様式AからBへ
nishio 柄谷行人の交換様式論を考えてたんだけど、交換様式Cはレイヤーが違う気がするな https://gyazo.com/e7c55e5d2142df92119c3122a529c1fe
nishio 食べ物が保存不可能であった場合、一人で食べられる以上のものはみんなで分け合う方が、食べきれない量を腐らせてしまうよりも合理的だった。食べ物の保存が可能になったことで、分け与える合理性がなくなった。 nishio 飢えた人は食料が欲しいので、何かを差し出して交換しなければならない。このときに「何も資産を持たない人」が差し出すことができるのは、人生の時間だった。こうして時間の切り売りという「他人への従属」が発生した。これが生産活動に従事しない軍隊へと発展していく。 nishio 保存のできるトークンが導入されることによって交換のタイミングを同期する必要がなくなり、交換が容易になる。軍事力はこのトークンの信頼性を高め、逆にこのトークンは資産蓄積の安定性を高める相乗効果が発生した https://gyazo.com/b977fd69e17176fe2b39ae395d0f4537
nishio しかしトークンの交換による市場が成長するに従って、地理的に区分された国家は邪魔になってくる。つながればつながるほど有益になる性質があったからだ。国家に対して開かれた交易を要求する力が強くなっていき、ついには地球規模の市場が成立するようになった。 nishio ここをもうちょっと補うべきで、軍事力で外敵を排除することによって中の「友」を守ろうとする仕組みとしての国家は国境を強化しようとするが、交易は国境を弱めようとする nishio 今、人類はコンピュータが生まれて最初の100年にいる。複製できるものは、複製してみんなで共有した方が有益。しかし、ソフトウェアや絵を直接食べることはできない。これを食べ物に交換する手段が必要になる。 https://gyazo.com/1e0dfb89715fe6262f3a235e196ead39
nishio これをどうやるかがFunding the Commonsなわけだ。Fundしなければ作り手は飢えて死んでしまう。死にたくないので、技術的には無償で広く使ってもらうことが可能で、その方が社会の全体最適であるのに、個人の生存のために流通を妨げて対価を取ることが必要になる。