ラッセルと語りえぬもの
ラッセルと語りえぬもの
「語りえぬものについては,沈黙せねばならない」は正しいか?という議論
合理的な神秘主義 p.149
ラッセル
どの与えられた言語においてもその言語が表現し得ない事物があるとしても、そういう事物について語りうる言語を構築することは常に可能である
どの言語$ L_iにもその言語で表現できない$ c_iがあるが、$ c_iについて語れる$ L_{i+1}を作ることが可能だということ
合理的な神秘主義 p.163~164
ヴィトゲンシュタイン「偽なのではなく無意味」
意味のある議論とは何か
これに対して安冨 歩は暗黙知の次元を基礎に据えて考える
価値が生み出されるプロセスは神秘であり語りえぬものだから議論をしても意味がない
そのプロセスを妨げるものについて議論をするのが有益
すこし飛躍や過度の抽象化があるかもしれない
「Xとは何か」が意味のない議論であるときに「Xを阻害するのは何か」が意味のある議論でありえる、という変換演算には有用性を感じる
Xを阻害
合理的な神秘主義 p.165
龍樹によるヴィトゲンシュタインの否定的解決
像と操作の分離は不可能
一異門破
「"去ること"と"去る者"は一体ではない」
三時門破
「"去る主体"が"去ること"はない」