マルチタスク実験2015
人間もシングルタスクに比べてマルチタスクの方が性能が下がるって与太話はよく聞くけど、電話が掛かってくるなどの物理的な割り込みがある状況と違って、単純に複数のタスクが並行して実行されている状況なら自分のタイミングでタスクを切り替えればシングルタスクと同じなわけで、そこを意識してきちんと設計すれば性能は上がるはず。
OSのネイティブスレッドを作る代わりに自分でスケジュール管理したマイクロスレッドを作るイメージ。
で、その設計で今までの2~3倍に負荷を高めてみたら、色々なものが取りこぼされて、どういうものが取りこぼされるかにパターンが見えてきて面白い。自分負荷テスト。
健康診断をすっぽかしそうになる
今週末の仕事の休日出勤申請をしていなかった
4時間分のワークショップ資料作成にまったく手を付けていない
書籍の正誤表追加のメールに返事してない(上を書いてて思い出した)
健康診断の件は、スケジュールとタスクリストの両方をチェックすべきなのに、タスクリストだけ見て作業を開始してスケジュールを忘れるというバグ。
休日出勤申請は休日出勤扱いになると決まった段階で即座に申請を出すべきなのに、タスクリストに登録もせずに不必要に先延ばしにした結果、脳内スタックから蒸発してしまうバグ。
この件はもしかしたら最初「休日出勤扱いになるか確認しますね」から始まってたかもしれないけど、その場合であれば他人のIO待ちが発生した時点で適当な時間後のスケジュールに「結果を確認して行動」のタスクを積むべき。
ワークショップ資料作成は典型的なダメタスク。
最初の一歩が明確でない、ゴールが明確でない、締切が明確でない、要求水準が明確でない、etc。
最初の一歩として「ワークショップの資料について1ポモドーロ書き出し」とタスクに積んだ状態で放置している。
やろうと思った時点で「あ、あの資料を参考にしなきゃ」とか思ってやらなかったのに、そこでタスクを修正していないのおがおかしい。
メールの受信ボックスをタスクリストの代わりにしてしまったことで、長期的タスクのメールに気を取られ、単発のすぐ打ち返せばよいタスクが埋もれる。
inboxに一画面以上のデータがある時点でinboxとして適切な状態ではないわな。
正誤表メールも、本が手元にないとタスクを実行できないじゃん!
そして本は今会社にあるから火曜日まで実行できないじゃん!
正誤表メール3日も前のメールで、ずっとメールのinboxにあったのに対処してない!
inboxはタスクリストとしては使ってはダメだな…。
手元のEvernoteに「inbox」というノートと「今日のタスク」というノートと「今週のタスク」というノートがあって、タスクの大部分が研究開発である場合にはそれで問題なく動いた。
しかし他人のIO待ちが増えると、色々修正が必要になった。
まず「自分のタスクが終わった(相手にボールを渡した)」という時点でタスクを消すと、相手からボールが返ってこなかった時にそのまま忘れてしまう。
「~の返答を待って~の作業を行う」というタスクとして積んでしまうと、今までみたいに数が少ないときはいいのだけど、数が増えてくると「ちらりとみて読み飛ばす」という習慣が発生し、やっぱり忘れる。
なので「木曜日に~でなければ催促」というタスクの形で積むことにした。
ここまでが今回書こうと思っていることの前提の話。
で、自分は自覚していなかったけども、ここで「タスク」というものに「自分が実行すること」以外に「特定の時期に行うこと(小さいスケジュール)」がたくさん出現している。
このデータ内容の変化に気づけていなかった結果何が起きたか。
そういう細かいスケジュールは量も多いし「すぐ返事が返ってきたら期日を待たずに実行する」という特徴があるので手帳に書くのは違うな、と思い、今思うと「今週のタスク」に書けばよかったのだけどinboxに放置、inboxが膨れ上がる、何かあった時にinboxを見に行くようになる、「今日のタスク」を見忘れる、という酷いコンボが発生。
そもそも論として、Evernote上で個別のノートに分ける必要があったのか、というところが問題だな。
Evernote、ノート間の情報移動が手軽ではない。別窓でノートを開いてカットアンドペーストしているのが不毛だし、iPhone上でできない。
ノートをわけて整理したいのであれば移動が手軽である必要がある。
Evernoteで実現しようとすると、1タスクを1ノートにして、ノートブックの移動で実現するって手が考えられるけど、なたで割り箸を割っている感じがあるな。
もう一つは1枚のノートに全部書く方法。情報多すぎでワーっとならないかは懸念があるけど、こっちの方が良さそう。