プレハブ
適切な値のコンポーネントを追加した個々のゲームオブジェクトでシーンを構築するのは簡便ですが、シーン内に繰り返し使用されるNPCや小道具、背景パーツなどのオブジェクトが有る場合には、問題点もあります。単純にオブジェクトをコピーして複製すると、それらのプロパティ全てが独立したものになってしまいます。一般的には、ある特定オブジェクトのインスタンス全てのプロパティを揃えたい事が多いので、シーン内でオブジェクトを編集したら、その編集をコピー全てに適用したい、と考えるでしょう。
幸いなことに、Unity は、GameObject オブジェクトのコンポーネントとプロパティーすべてを格納する Prefab アセットタイプを持っています。プレハブはテンプレートとして使われ、シーン内に新しいオブジェクトインスタンスを作成することができます。プレハブアセットに加えられたすべての編集内容はすぐに生成されたすべてのインスタンスに反映されますが、各インスタンス別にコンポーネントを オーバーライド したり、設定したりできます。
注意: シーンにアセットファイル(例えば、メッシュ)をドラッグすると、新しいオブジェクトインスタンスを作成し、元のアセットが変更されたときにそのすべてのインスタンスが変更されます。その動作は表面的に似ていますが、アセットはプレハブではないので、それにコンポーネントを追加したり、後述する他のプレハブの特徴を利用することができなくなります。