バリューイノベーションの市場ダイナミクス
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バリュー・イノベーションの市場ダイナミクスは、従来の技術革新とは好対照をなす。技術革新では一般に、価格を高めに設定して供給を抑える。そして、革新を成し遂げたいわば褒美として、導入期には高めの価格から上澄みを得ようとする。市場シェアを守り模倣を防ぐために、価格とコストの引き下げに注力するのは、あくまでもその後である。 導入期に価格を高くする
導入期の利幅が大きい
ところが、知識やアイデアのように規模の経済性や学習効果、収穫逓増などを見込める財の場合には、従来とは違った形で数量、価格、コストの重要性が増す。このような状況のもとでは、企業は手ごろな価格水準でこれまでにない価値を提供し、ターゲツトとする買い手を当初から多数惹きつけて、市場規模を拡大するのが賢明である。
導入期に価格を安くする
導入期の利幅が小さい
規模を大きくしてから利潤を増やす