タイトルが邦訳時に代わる具体例
「エンジニアの知的生産術」のp.123では、書籍のタイトルが商業的な理由から内容の適切な要約になっていないケースがあるから僕は信用していない、という話を書きました。そこには当初3件具体例を紹介していたのですが、その後の編集者との議論を通じて削除したので、ここで代わりに紹介しておきます。 p.123
書籍のタイトルやサブタイトルは、私は信用していません。商業上の理由で、内容の適切な要約になっていないことがよくあるからです。特に翻訳本の原題と邦題を比較すると、どうしてこう変えたのだろうと不思議に思うことがあります。
削除された段落
たとえば「Sprint - How to Solve Big Problem and Test New Ideas in Just Five Days」(スプリント - 大きな問題を解き、新しいアイデアをたった5日でテストする方法)は日本で販売されるときには「SPRINT 最速仕事術──あらゆる仕事がうまくいく最も合理的な方法」に、「Goldratt's Theory of Constraints - A Systems Approach to Continuous Improvement」(ゴールドラットの制約理論 - 継続的な改善のためのシステム思考的アプローチ)は「ゴールドラット博士の論理思考プロセス―TOCで最強の会社を創り出せ!」に、「Thinking for a Change」(変化のための思考)は「頭のいい人の思考プロセス - すぐに使える、図と論理の問題解決スキル」というタイトルになっています。
Thinking for a Changeのサブタイトルを紹介していなかった。
Thinking for a Change: Putting the TOC Thinking Processes to Use
「変化のための思考: TOCの思考プロセスを使用する」という感じか