ジェンドリン哲学入門の時間の概念
https://gyazo.com/88338ce89876256066e896314c6fc51e
p.224-225
なぜ時間は直線的に進行していくリニアなものであるととらえられ、のか、という点について、次のような比喩的な図を用いながら説明を試みている。 プロセスモデルでは、暗在的含意(インプライング)のなかへ生起することによって時間は生み出されると考える。その動きを示したものが次頁の図1である(シータの図)。 この図のAとBはリニアな時間軸を仮定すれば、おなじ時間の点になる。しかし、実際の生起はシータの文字を書くときのように、AからBを通りつつ、つまり未来および過去と交差しつつ(暗在的含意のなかへ) 生起しているのである。
こうした生起の連続が停止することなく進行するとき、シータの図はひとつのストライプとなり、リニアな時間軸としてとらえられるようなる、とジェンドリンは指摘する(図2参照)。このようにして、私たちは時間を直線的なものとしてとらえようとするのだが、実際には上のシータの図のように、未来および過去と交差しつつ(そしてそれらを変化させながら) 生じるのが時間なのである。
哲学出身でありながら臨床心理学もやってるのは分野結合的に興味深い
僕は「まだ言語化されてないものを言語化する」というところに興味があって掘ってたんだけど、時間の話が出てきた