クリーン・ランゲージ入門
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クリーン・ランゲージ入門―〈12の質問〉にもとづく新コーチング技法
2014-10-22に買った
当時はクリーンランゲージに関する唯一の和書だったように思う
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「問題を掘り下げてはいけない、問題にフォーカスして詳細化していくと苦しみを与えてしまう」という重要なコンセプトが紹介されてないか、少なくともざっと見た限り見つからない程度に扱いが小さい #PROモデル 特に僕みたいなエンジニアのバックグラウンドがある人間にとっては「問題を見つけて、それを詳細化することが善である」という暗黙の思い込みがある。 人間に対してそれを行うことはかえって有害だという「盲点」に気づけるようにしないといけない。 5つのうち2つが位置に関する質問で、名前の質問は割りとレアなので、実質的に3つを繰り返すことになる。
一方この本では「12の基本質問」になっている
たぶんこれをいきなりは覚えられないし、現場で12個の質問から「どれを選ぶか」を決めることが難しいと思う。
多くの人にとって、心理的障壁の低さは「自分で自分にやってみる>他人に使ってみる>自分が受けてみる」だろう。
理解するためには「自分が受けてみる」がベストなのは間違いないと思うが、次善の策として「自分でやってみる」を用意するのは良いことだと思うし、本書も自分で自分にやって見るためのアクティビティを用意しているのは良い所。
しかし、最初のステップが「集中して学んでいる時、自分は何のようか?」という質問に応えるところからスタートしていて、階段の段差が大きすぎる。
(2022-06-15追記)詳細化の質問で十分掘り下げてからメタファーの質問をしないと、頭で考えた適当なメタファーが出てしまう
練習生や「受けてみた人」は、アナロジーを言ってそれを詮索されることなく受け入れられるという経験を通じて「思いついたイメージをテキトーに言っても大丈夫」という安心感を持っているが、そうではない人も多いかろう。もう少し段階を踏んでいった方がいいように思う。
他人に対して使う上で、の手順や注意点があんまり書かれてない。
どうやって始めるか、どうやって終わるか、どういう時に、どう使うか、など
多くの人にとって「他人に使ってみる」は「自分が受けてみる」よりも心理的障壁が低いから、使ってみようとしがち
「こういうセッションを練習させてください」と明示的にいうよりなんとなく始めるほうが障壁が低いのでそれを選んでしまいがち
そういう使い方をすると相手が不快になることがある、何度かあった
一番最初に書いいた「問題を掘り下げてしまう」とかとも関連するけども、使い方を間違えると相手のネガティブな感情を引き出してしまう
落とし穴の事例をもっと収集して、落とし穴を避けられるように教育すべき。
最初のメタファーを生み出すまでのステップをもっと砕いて、一人でやってもたどり着けるくらいなだらかな道にしたものを作る必要がある
tokoroten.icon: なるほどなー。問題の分解->自分の現在の否定->サンクコストが可視化される->拒絶 という流れがあるのか。
nishio.icon: もっとシンプルに 問題の可視化→不快な気持ち→拒絶 とかもある
tokoroten.icon: 「問題の可視化」と「問題を放置しているという非難」の区別が難しいのだと思う。日常的に婉曲表現として「問題の可視化」が使われるから。
たとえば「視覚で観察できないものを視覚で表現している例を5つ探してみましょう。例:黄色い声」
そういえば前に妻が「新しいオノマトペを作る」って授業の話をしていたなぁ。あれも役に立つかもしれない。 薬は使い方を間違えると毒になる。薬を扱う人には、知識と、倫理感が求められる。