どちらが正しいか明らか
Xが正しくない根拠を示して「Yが正しいのは明らかである」と主張することには論理的飛躍がある。
「XとYのどちらかが正しい」と暗黙に仮定している。この仮定が偽のことがある。つまり、両方正しくないことがある。
たとえば喧嘩をしているXとYがいて、Yが「Xの発言は名誉毀損である、だからYが正しいのは明らかである」と主張したとする。同じロジックでXが「Yの発言は名誉毀損である、だからXが正しいのは明らかである」と主張しうる。これはつまり両方とも名誉毀損ということがありえるので、後半の「〜が正しいのは明らかである」が論理的に正しくなのである。
「相手が正しくないと示してもあなたが正しいことにはならない」