腫瘍
腫瘍とは
腫瘍(しゅよう)とは、細胞の遺伝子に異常が起こり、細胞の増殖をコントロールする仕組みがうまく機能しなくなることで、細胞が過剰に増殖してできた組織の塊のことです。すべての腫瘍が「がん」というわけではなく、良性と悪性の2種類に分けられます。
良性腫瘍と悪性腫瘍の違い
特徴 良性腫瘍 悪性腫瘍(がん)
増殖 比較的ゆっくりと増殖し、周りの組織に広がったり、破壊したりしない。 無秩序に増殖し、周りの組織に浸潤(しみこむように広がる)したり、破壊したりする。
転移 遠くの臓器に移動して増殖すること(転移)はない。 血管やリンパ管に乗って全身を移動し、別の臓器で増殖して転移を引き起こす。
生命への影響 転移しないため、基本的には命にかかわる可能性は低い。 転移を繰り返し、体のあちこちで不調を起こすため、命にかかわることがある。
再発 手術で切除すれば、再発することはほとんどない。 手術で切除しても、再発する恐れがある。
読み方
腫瘍:しゅよう
悪性腫瘍:あくせいしゅよう
良性腫瘍:りょうせいしゅよう
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