MCSR
Serializabilityのクラスのひとつ
$ CSR \subset MCSR \subset MVSR
トランザクションに一意な全順序(e.g. Timestamp)を割り当て，それと各タプルのVersionOrderが一致しているとMCSR
MVSRはVersionOrderが一致しないことがある
より正確な定義としては，Multiversion Conflictが全てのトランザクション間で一致していることを指す．
Muiltiversion Conflict Graph(G)がacyclicであればよい．
これはMVSRにおけるMVSGとは違うグラフの作り方．
Multiversion Conflict: ヒストリ$ Hにおける命令順序を考える
前提として，依存関係とは，可換性のない命令順序のことを指す．
可換性がある，というのは，Serial History中の順序を入れ替えても，等価なMultiversion Scheduleが存在すること．
$ w-wはMVだと依存関係ではない．Reads-Fromが重要なので，可換．
$ w-rも実は依存関係ではない．可換．
Serial Historyの$ r_i(x) w_j(x)は，Multiversion Historyで$ w_j(x_j) r_i(x_k)でも等価
$ r-wは必ず依存関係となる．可換性がない．
Serial Historyで$ w_i(x)r_j(x)で，Multiversion Historyで入れ替えしたとき等価なスケジュールはない
よって$ Hから$ r-wを抜き出してグラフを描くこと(Multiversion Conflict Graph)でMCSRを実現できる
Transactional Information Systems曰く(p214):
Prove: In the "no blind writes" model, where each data item written by a transaction must have been read before in the same transaction, MCSR == MVSR.
とある．RMWについては，$ w-r$ r-wの関係があるため，VersionOrderをTransactionOrderと一致させるしかない．
よって，MVSR特有の最適化というものがあるとするならばBlindWriteについてのものである．
#Serializability #MVSR