スイッチの基礎
スイッチの概念、電気回路を「つなぐ(入る)」「切る(離す)」の役割をする機構です。
働きとして、
常の状態が、「切れて」いる状態で、操作している間だけ「つながって」いる状態となるもの。モーメンタリースイッチ(のa接点)
https://gyazo.com/4473b452b5904eb5cfd19ad49f6568c0
例、リモコンの押しボタン、ナースコールのスイッチなど。
常の状態が、「つながって」いる状態で、操作している間だけ「切れて」いる状態となるもの。モーメンタリースイッチ(のb接点)
https://gyazo.com/05c7349e418af301ccee06ff66bcf932
「警報」関連
上記のスイッチが一つになっているもの。モーメンタリースイッチ(のc接点)
https://gyazo.com/149ff9b71d3252aeef4eed61f1ac7773
マイクロスイッチはこの構成
操作するたびに、「つながって」いる状態と「切れて」いる状態が入れ替わるもの。オルタネイトスイッチ
機械の電源スイッチなど
https://gyazo.com/9d1cd64133667ea98e291fcf73fb5df1
同じ役割をするスイッチで、スイッチの操作方向が異なりそれが保持されるもの。保持型接点(トグルスイッチ・シーソースイッチなど)
https://gyazo.com/f6e1b788c5b78324ba8d2e6ab48ce7f2
壁の電灯のスイッチなど。
いくつもの線のつなぎ方を選択でき、「切れて」いる状態はその一つ。セレクタスイッチ
天上灯の紐スイッチなど。(明るい・半分・常夜灯・消灯)
(ロータリースイッチの例)
操作方法のいろいろ
押す、引く、回すなど
スイッチの定格
電池で動く器具につかうスイッチを、100Vで動く機械を入り切りするところには使えません。それは、スイッチを流れる電気の量・切れている状態を維持する絶縁の耐性の能力が違うからです。電気的に、「大が小を兼ねる」ことは可能ですが、大きさや操作の力も余分に必要となります。
※ 動けない利用者が操作するスイッチは、100Vの配線を直接扱うことは避けましょう。感電の危険があります。リモコンで操作する。リレー回路を通して操作する。などして、直接触れるスイッチに流れる電圧は感電の危険のないものにします。(日本電気協会では、人が接触する状況に応じて許容しうる接触電圧を定めています。人体が著しく濡れ ている状態とか金属製の電気設備等に人体が常時触れている状態では25V、通常の状態では50Vと定めてい ます。)(実際には、車のバッテリー12Vでも、触れると痛いです。)
スイッチが扱える「電圧」と「電流」、定格電圧・定格電流
扱うことができないもの
屋内配線、家のコンセントや設備のスイッチなどの配線は、電気工事士の資格が必要です。それは、感電や漏電などによる火災の危険につながるためです。機器の間に差し込んで使用する、リモコンやスマートスピーカー関連用品を利用して操作することはできます。
生命の危険につながるもの
ナースコールもその一つです。特に最近のナースコールは、中央で接続状態をチェックする機構が働いていますし、インターホン機能などを持っていますので、改造はできません。ナースコールのメーカーから、接続アダプタが提供されていますから、これに接続するスイッチを制作することはできます。
メーカーによる、スイッチについての解説です。