2020/07/17 NASを導入
研究室にNAS(Network Attached Storage)を導入しました。
通常、PCで作ったファイルやデータはPC内蔵のHDDやSSDに保存します。そうすると、基本的にはそのPCの持ち主しかファイルにアクセスすることはできません。
NASは、ざっくり言うと「ネットワーク上にHDDを置く」というものです。なので、同じネットワークに繋がったPCからは誰でもアクセスすることができます。たとえば、実験装置のマニュアルをNASに保存しておけば、研究室のメンバーはいつでも自分のPCからアクセスすることができるわけです。これをファイルの共有と呼びます。
誰でもと書きましたが、厳密にはそうではありません。当研究室の場合は、メンバーの一人ひとりにNASにアクセスするためのアカウント(ユーザーIDとパスワードのセット)を配布し、彼らだけがアクセスできるようにします。
今回導入したNASはドライブベイ(HDDを突っ込む所)が2個のもの。ここに市販のHDDを挿入して使用します。今回はWD Redシリーズの4TB HDDを使用しました。同じ容量のHDDを2個挿入することで、2つのHDDの中身が常に同期されます(RAID 0)。HDDには(最近は壊れにくくなったとはいえ)寿命があります。挿入した2つのHDDのうち片方が故障したとしても、生き残ったもう一方のHDDにデータは残ります。つまり、二重化することでデータを守るということです。
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研究作業の中で生じたファイルやデータは、最近ではクラウドストレージに保存することも多くなっていますが、中にはそれが適さないデータもあり、そのようなものの保存先として想定しています。
個人的には、NASに触れたのは10年以上ぶり。当時は速度も遅く、あくまでもバックアップ用という感じでしたが、このモデルはGB単位のファイルでも数分あればコピーが完了するほど高速で、驚きました。