国際版 石原色覚検査表を導入しました
 一般的な色覚検査に用いられる標準的な方法が「石原色覚検査表」を使うものです。平成の中頃から、小中学校での色覚検査は実施されなくなった(参考: 日本眼科医会「学校における色覚についての対応」指針)ので、見たことがない人が多いと思います。
 色とりどりの小さな点の集合の中に、色合いの異なる点で文字や線が描かれていて、一般色覚の人には読めるけど色弱の人には読めない(あるいは逆)ようになっています。実際の検査表の中身をお見せしたいところですが著作権侵害になってしまいますので、Wikipediaの情報を載せておきます。石原式色覚異常検査表 - Wikipedia
 『先天性2色型色覚者の色識別を補助するカラーLED光源』という論文に、ある色(波長)の光を石原色覚検査表に当てると色弱の人にも読めるようになるという記述があり、それを試すために研究室に1冊導入しました。
 このように、基準になるものが世界中で手に入るおかげで、世界中の研究者が同じ基準で研究を行うことができます。ありがたいことです。
https://gyazo.com/699f0325cac8270ae2773725f8675057
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#ブログ #色覚 #2020/08/25