リゾーム
『千のプラトー』(「リゾーム」)
(一つのダイアグラムとしての)リゾームの特徴
連結の原理
リゾームのあらゆる点は他のあらゆる点と接合されることができる(ノード)
(リゾームと対立される)樹木的な見方では、それは一つの点で接合され、それが連結し、秩序が固定化される
いわゆる生態系として樹木を見ても、リゾーム的な見方をすれば、そこに中心的な樹形図があるわけではなく、多様な食物連鎖がある。ある種、見方の問題でもある。その見方を一個ずらすこと(「n - 1」)が重要。
非等質性の原理
多様体の原理
非意味的切断の原理
地図作製法の原理
複写術の原理
code:リゾーム
リゾームには始まりも終点もない、いつも中間、もののあいだ、存在のあいだ、間奏曲intermezzoなのだ。樹木は血統であるが、リゾームは同盟であり、もっぱら同盟に属する。樹木は動詞「であるetre」を押しつけるが、リゾームは接続詞「と...と...と......et...et...et......」を生地としている。
(...)どこへ行くのか、どこから出発するのか、結局のところ何が言いたいのか、といった問いは無用である。すべてをご破算にすること、ゼロから出発あるいは再出発すること、一つの始まり、あるいは基盤を求めるということは、旅と運動についての誤った考え方(方法的、教育的、秘儀伝授的、象徴的...等の)を含んでいる
(...)中間で、中間から出発して、入ったり出たりするのであって、始めることも終えることもない。
(...)つまり、中間とは決して中庸ということではなく、逆に事物が速度を増す場所なのだ。事物のあいだとは、相互に一つのものからもう一つのものに及ぶ定位可能な関係を指すのではなく、一つともう一つを両方ともまきこんでいく垂直的方向、横断的運動を指すのだ。始めも終わりもなく、両岸を侵食し、真ん中で速度を増す流れなのだ。