水生生物・水質調査
ビオトープ内には1本の細流が通っているので、その流れの中にどのような水生生物が生息しているかを見ることは欠かせません。ここでは主に魚類、両生類、昆虫類、甲殻類を対象に調査を行っています。ここでいう昆虫は水中で見られるものを対象にしています。例えば昆虫調査のところで書いたトンボ類の多くは移動力が高く、そこで繁殖していなくても飛んでくる可能性があります。本当にビオトープを利用しているかを確認するためにはヤゴを見つけて発生を確認する必要があります。水生生物を調べることで、水質をある程度予測することもできます。
水生生物調査について
水生生物調査は、看護エリアの4か所、総環エリアの3か所でタモを用いた底泥の採取を行っています。
日付、種名、個体数、観測場所、写真を記録することで、種の遷移を記録しています。
看護ビオトープで確認された水生生物
いずれも流水性の生き物です。比較的綺麗な水に生息するような種が多く見られました。
https://gyazo.com/56a4f142eda89e4f348f2a25bb3820c9 https://gyazo.com/308d3e8bfb2c7917bc3c584f3d3d7a3b
▲シマアメンボ ▲オニヤンマのヤゴ
【ここには元々いない・いてはいけない生き物】
https://gyazo.com/493d0dd46443d28520ad07ef69159f5c https://gyazo.com/b327ff895cc25d35bad889296f7a95ad
▲ヤマアカガエル ▲アメリカザリガニ
ヤマアカガエルは一回しか確認されてませんが、谷戸にはいないため移入と考えられます。
アメリカザリガニサイズが大きいものはそれほど見ないですが、少なからず確認されます。
総環キャンパスのテアトロンで確認されたことがある生物
https://gyazo.com/de47239436eb95031b5ae4c31eb2fb2a
▲シジミsp
https://gyazo.com/e3ab6781512b2bc6a79dbee4b1816166
▲コイ(幼魚)
https://gyazo.com/a91054d5faa569262c0785d0fc20159f
▲メダカ
https://gyazo.com/595698e68baa2426b1f1158e8aebf71d
▲コオニヤンマ(やご)
水質調査について
こちらも同じく、看護エリアの4か所、総環エリアの3か所で調査を行っています。使用している機材はコンパクトpHメーター・水質計LAQUAで、水温・水深・pH・COD(化学的酸素要求量)・Ca2+・NO3-・CONDを記録しています。
リーダーからの一言
調査は月1回で、おおよそ3~4時間程度です。
水生では今まで確認されていなかった種が頻繁に確認されていて、まだまだ新しい発見があるかもしれません!興味があれば是非水生班にお願いします!