哺乳類調査
〇自動撮影カメラによる調査
ビオトープで確認された哺乳類
アライグマ
タヌキ
ネコ
ノウサギ
ハクビシン
〇フィールドサインによる調査
https://gyazo.com/ee2cb32d67594ddcd20b215416ed9ef9
▲カヤネズミの成体。写真は笹窪谷で撮影
上記の自動撮影カメラによる哺乳類の確認の他に、哺乳類の残した痕跡(足跡や巣など)を見つけて確認する方法があります(フィールドサイン法)。看護ビオトープでは、自動撮影カメラによって確認された哺乳類の他に「カヤネズミ」という種が確認されています。
カヤネズミは日本最小のネズミで、500円玉くらいの重さしかない哺乳類です。その軽さ故、草の上で生活するという哺乳類では珍しい特異な生態を持ちます。もともとは日本各地で普通に見られた種ですが、近年カヤネズミの生息するような草地は開発となってしまう等生息地が安定せず、全国的に減少傾向にあります。ゆえに近年カヤネズミは良好な草地を指標する生物として全国的に調査されています(モニタリングサイト1000)。しかしカヤネズミの生息地は、藤沢市内では3か所しか残っていません。
https://gyazo.com/eb0f1ae7f84bf5a3d359b0f8bd8ba871
▲ビオトープで確認されたカヤネズミの球巣
そんなカヤネズミですが、夜行性のため写真のように姿を見れることは稀です。通常はカヤネズミのフィールドサインである葉っぱを編みこんでつくられた球巣を頼りに生息を確認します。
2015年の冬に初めてビオトープ内で巣を確認し、その後も確認することができました。ビオトープの中だけで生活することは難しいですが、ビオトープ裏の草地の草が刈られた際などの一時的な生息場所として機能することが期待されます。カヤネズミが利用できるような草地をビオトープ内に維持することを1つ目標としています。