フェティシズム
Fetishism(英)
フランス語の「フェティッシュ(物神、呪物)」に由来し、ある対象やその断片を偏愛する態度を指す。18世紀にシャルル・ド・ブロスがこの語を用い、その語源は15世紀後半にアフリカで崇拝されていた歯や木片などを指したポルトガル語「フェイティソ(魔術)」に遡る。当初は宗教学・人類学における「物神崇拝」を意味したが、カール・マルクスはこれを読んで資本主義社会の商品崇拝に同様の性格を見出し、独自の商品フェティシズム論を展開した。さらにジークムント・フロイトらの精神分析において「倒錯的な性的嗜好」としての意味が加わり、今日では集団的・宗教的含意を離れて、特殊な細部や部分対象への偏愛を指す概念として広く理解されている。
参考:https://artscape.jp/artword/6653/
編集者:土屋志野