ハイポテキスト
ある作品が基盤としている元のテクストを指す概念で、ジェラール・ジュネットが提唱した文学理論の一部。この基盤となる作品をもとに、新たに創作された作品がハイパーテキストと呼ばれる。ハイポテキストはテーマやモチーフ、構造などが後の作品に影響を与え、それを基にした新しい作品が独自の解釈や文脈で再構築される過程を示す。たとえば、ホメロスの『オデュッセイア』がハイポテキストとなり、ジェイムズ・ジョイスの『ユリシーズ』がハイパーテキストとして成立する。
参照:https://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/opac_detail_md/?lang=0&amode=MD100000&bibid=2556274
編集者:梶田朋花