ペーパーベースとデジタルデータでの保存について
ぺーパー
プラットフォームの盛衰に影響されない
目さえ機能していれば形式やPCの対応状況に依存しない
字が汚いので後から読めませんでしたみたいなことも起こりうるが。
貸し借りができる
管理がちゃんとできれば強い
劣化する(濡れる、焼ける、日焼けetc)
量が膨大になると目当てのものを探すのが一苦労にあることも
移転が面倒
床が抜ける、棚板がへし折れる
保存するのに家の敷地面積を消費する
デジタル
検索と共有が強い
管理について
(物理媒体に比べて)場所を取らない
劣化しない
コピーや加工が容易
分散して保管ができる
アンドゥ(undo)が効く
環境さえ整えば、どこでも読める
プラットフォームのサービス終了などでデータを喪失しがち(クラウドサービス、電子書籍サービス)
サービス終了しなくても運営のご機嫌損ねてアカウント凍結すると永久にアクセスできなくなる
将来的にデータ形式が非サポートになる可能性(後方互換性が損なわれる)もあるが。
そもそも読み書きにコンピューターを媒介にする必要がある...
たとえば電力がない環境では読めないなど
電子ペーパーなら非電でも表示したままというのはできるが...
保存しているストレージが物理的に時代に追いつけなくなる可能性(例:5.25” HDDの端子や、変換アダプタの生産など)
ブロックチェーンとかいうやつで、インターネットそのものがストレージになれば解決できそう(などと)
ストレージが物理的に破壊されると読みだせなくなる可能性
本棚などに飾っておけないので、保存している事実を忘れる/わからなくなる
メディアに焼いてジャケットを彩るのもあり
SNSが来る前は、写真やビデオを円盤に焼いて配ってたはず
セレモニーや旅行など
ザッピング(?):パラパラめくったり、「あいまいな映像記憶」頼りの探し方に向かない(気がする)
後者については機械学習とかいうやつで視覚情報を言語化してタグ付け・インデックス化できたりしねえかな(などと)
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それこそ昔は、デジタルデータでの流通がなかったので印刷物のみだったが、デジタル形式も普及した現代では使い勝手の良い方を適宜選択するべきだと思う。
というのも、デジタルデータでのみでやろうとするには、人間の構造とコンピューターの構造は違うので、どちらか一方のみで押し通そうとすると無理が出てくる。
電子書籍においては、特にプラットフォーム依存が顕著で、DRMのために購入がイコール所有権とはならず、一時的な利用権に過ぎないし、作者の不祥事で自主回収・配信停止なんかざらにある。
とはいえ、一個人が作品を何世代にも渡って所有・収蔵する必要性があるのかといえば、そこまではないとも思うので、5年10年の程度でいえばKindleで買うなり好きにしたらいいと思う。
そういうのは図書館やコレクターに任せておけばいいような気がする。
アーカイブすることに消耗してコンテンツを積んでしまうのはいけませんよ。
特に後から補いのつかない性格を持つのがアーカイブ機能です。収蔵が遅れたら、あるいは廃棄してしまったら、二度と入手できない資料もあるからです。 しかし、保有しているだけでは資産価値はほとんどありません。
アーカイブ化し、積極的に利活用することで、「情報資産」としての価値が高まります 国立霞ヶ丘競技場の建替えに伴い、その最後の姿を複製を可能とする
レベルの精密な三次元計測をはじめとしたデジタルアーカイブを制作 (同上)
最近は書籍以外にも、建築物の3Dデータをアーカイブする動きもあるんですね、知らなかった。
無料で読める140万冊の本をインターネットアーカイブが公開 - GIGAZINE ------
問題は、思い出に分類される、uniqueなデータ(自分が撮影した写真やムービーetc)の長期保存で、多重に分散して保管、つまり、写真は印刷してアルバムにしたり、クラウドサービスに保存したり、それこそ自宅にホームサーバーを設置するなどの選択肢を取られるべきかなあと思う。
ここについてはアーカイブされることが一番大事のように思う
情報は、短期的に必要とされるもの、長期的に残しておきたいもの、長期的に残しておきたいがいつでも見れるようにしておきたいもの、後からでも手に入るもの、uniqueなもの(替えが効かない)、などなどに分類されると思っていて、つまるところ「適材適所」かなあという気持ちです。
理想はあらゆる手段を併用だけど。