ヴェルタンシャウン
ツールが持つ雰囲気や世界観で、言語的に表現されるもの。
weltanschauung.
概要
カテゴリーで言えば小説、脚本、詩など言語で表現する「作品」の位置づけ
二種類あるが、特にpreを指す
post。実装されたツールによって事後的に計測されるもの
pre。まだ実在しないツールに関する概念をつくることで、空想的に表現されるもの
世界観作家
ヴェルタンシャウンをつくる知的生産者を世界観作家という
小説家が小説を書き、脚本家や脚本を書くように、世界観作家はヴェルタンシャウンを書く
ヴェルタンシャウンのつくりかた
以下の二つをつくる
Caption: (必須) タイトル。ヴェルタンシャウンの名前と、「これは何(What is this)」を一言で示したもの
Concept:(必須) 概念をn個つくる
Context:(任意) 背景、文脈、目的などの全般情報を整理する
上記を書いて提示することで、それが出せるであろう世界観を想像してもらう
書き手としては、世界観を構成できそうな「上手い概念」をつくれるかがポイントとなりますsta.icon
読み手には、ある種の能動性が求められますsta.icon
概念n個でどうやってタイトルを実現するかを自ら考えなくてはならないからです
例
/stao/ヴェルタンシャウン展示場
当サイトの知的生産物もヴェルタンシャウンを表現していることが多いですsta.icon
例: 差し出しパラダイム
Meet, Read, Chatの三つの概念を提示することで「何を差し出すか」を捉えようとしています
特に会いたがる人をMeet(会いがたり)に押し込んでおり、他のパラダイムに行くためには会うこと自体の重用をやめねばならないことを要請した世界観となっています
このつくりかたが絶対正しいというわけではなく、私が意図的にそうしています
ちなみに語感を揃えているのは私の趣味です。わかりやすく、覚えやすくて、親しみを持てるからです
原義
ドイツ語の「世界観」
/nishio/世界観
本展に題した「人格的世界観の育て方」の “世界観” という単語は、日常において何気なく使う言葉ですが、言語的に元を辿ると、ドイツ観念論哲学の祖であるイマヌエル・カントが『判断力批判』(1790年) のなかで使用した用語 ”Weltanschauung” (ヴェルタンシャウン) に由来する単語 小林あずさ・林千歩 二人展 – Art and Pulse