議論のABCD
テキストベースの非同期的な議論において、議題に対する反応としてAgree、Build、Confused、Disagreeのいずれかを使うというもの。
概要
議題に対して、以下のいずれかを表明する
A: Agree 同意する
👍をつけるようなもの。コメントはなし
B: Build 具体を立てる
前進に向けた具体的な何かを立てる
例: 観点を追加する、ネクストアクションを提案する、意思決定者その他特定個人にメンションする
C: Confused 理解できない
❓️や😕をつけるようなもの。コメントはなし
D: Disagree 同意しない
👎や🤔をつけるようなもの。コメントはなし
表明について
ひとりにつき「A,C,Dのいずれか一つ」または「A,C,Dのいずれか一つとB一つ以上」を行える
つまり以下はできない
Bだけ追加すること
A,C,Dのうち二つ以上を示すこと
意義
議論を進めやすくなる
Buildを出せない人でも、A,C,Dに置くことで反応の可視化に貢献できる
Cという「わからないということ」を示せる
トピック指向とも相性が良い
1-議題 1-トピックにし、かつBuildとはトピックをぶら下げることである、とすることで議論の様式が定まりますsta.icon
検証
GPT5 Thinking share
要するに、ABCDは「Pol.isの洞察(賛否による可視化)」「IBIS/Kialoの構造化」「Slack/GitHubの軽量リアクション文化」「IETF的スピード志向」を非同期テキスト向けに一点収束させた実務プロトコルです。**“Cの切り出し”+“Bの規律化”**が、あなたの狙う“顔の見えないテキストだけで進む議論”を現場で回す鍵になります。
開発秘話
チームみらいやDD2030(デジタル民主主義2030)をウォッチしていますが、あまり議論が進んでいません
ここに限ったことではなく、現代が抱える限界でもあります。つまり非同期的に議論を進めていくノウハウが未整備です
階層的な組織であるか、意思決定者にリソースがあるならば単にトップダウンで推進すればいいだけですが、これらのようなボランティアベースかつ意思決定者のリソースが空いてない状況の場合、通用しません
この状況をボランティア・ベースド・ボトムアップ(VBB)と呼んでいますsta.icon
VBBでは以下が起きます
1: 一部の有能な者がクローズドに固まって、密連携しながら結果を出していく
2: 参加者が無闇に増え、政治・愉快犯的・自己PRをやりたがる人が増えて秩序を保てなくなる
VBBを打開するための一つのアイデアは「非同期的な議論の確立」であり、📖PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来でいうプルラリティもまさに指向していることです
もっと言えば、顔や名前や容姿その他非言語情報や関係性がわからない状態でも、淡々とテキストを書いて議論を深めていけるようにしたい、ということです
そこで端的なフレームワークをつくることにしましたsta.icon