(個別記事)座談会Ⅰ 不確実性の中での資源保護の将来像と科学のあり方
#未所持 #本文メモ #個別記事
Keywords:資源管理 漁業 食料問題 マグロ マダイ サケ
著者:佐藤洋一郎、石川智士、黒倉寿
※海の食料資源の科学 持続可能な発展にむけて個別記事
座談会Ⅰ 不確実性の中での資源保護の将来像と科学のあり方
きになる単語
ハーマン・デイリーの三原則
ポピュレーション・ダイナミクス
奥山
里山のように1日のうちに人が行って帰ってこられる範囲外の世界。
補陀落渡海(ふだらくとかい)
紀伊勝浦から沖合は別世界≒あの世である。
漁獲割当制度(ITQ)
資源量を予め推定し、総量を分配する発想からきている
経済的な考え方
ダニエル・ポーリー
「クジラやマグロなどの特定の資源を除き、魚は獲りすぎると絶滅する」と提唱している
そもそも海洋資源に対する「資源管理」という考え方は正しいのか?
マグロ、サケ、タラ、ウナギは世界的に巨大産業化している
世界中からデータを集めることができるし、分析することもできる
他の魚種は資源量を推定できるだけのデータが不足している
不確実なものにも関わらず定量的なものと捉えて分け合ったり管理したり私物化しようという考え方はナンセンスなのでは?
マグロ、マダイ、サケは規格化できており、出荷調整もできてグラム単位で量り売りができる
スーパーで扱える
それ以外の魚は雑魚扱いでスーパーから姿を消している
海洋資源はギフトである
産業化している漁業以外のローカルな漁業では、漁業者の努力より外部の変動の影響の方が大きいため、誰かからのギフトという思想になる
経済における価値とは交換価値であるが、海の生態系サービスはギフトだから、交換をしていない
お賽銭額に応じて漁獲高が増えるなら或いは…(笑)
いつまでにどれくらいできるかある程度推定できる農産物と違い、経済としてお金に置き換えにくい
ちょっと博打に近いところがある
そういえば漁業者は宵越しの金は持たないみたいなところがある(そうなんですか)
本当に獲りすぎたら魚は絶滅するのか?
ブラックバスやブルーギルを駆逐しようと20年あまり奮闘しているにも関わらず一向に断絶できていない
シカが増えすぎているのも同じ
魚が獲れなくなって大問題になった歴史を整理すると、エスキモーが獲っていたクジラをアメリカの捕鯨船団が獲ってしまったことで資源枯渇にさらされた事例が挙げられる
きわめてローカルな問題で、グローバルな資源の枯渇とは違う
もしや空間スケールの大きさの問題で大きな誤解があるのでは?
資源は利用者がいてこその資源である
生物を数量や単なるモノとしか見ていない
本来守るべきものを見失っている
守るべきは資源そのものと資源に紐づいている文化や価値のようなもの
これまでは地元の物知りおやじが美味しい魚などの情報を知っていたが、流通が大きくなってきたことで一定量を確実に揃えて欲しいというような流通サイドの意見が出てくるようになった
雑魚が抜け落ちてしまう
漁業者心理
漁業者は儲けることに関して懐疑的なことがある
流通を工夫すれば増収益ですよと言ってもやらない
北海道の漁業者はワーッと儲けてワーッと遊ぶ(語弊)
ビジネスとして確立されているためか?
北海道の漁業は本州から儲けるために渡ってきた人々がやっている
利益のための漁業と、生活のための漁業≒儲けることが主目的でない漁業があるみたい
ビジネスをやりたがらない人にビジネスで儲かることを想定した資源管理の仕組みを提供しても乗り気になるわけがない