無限スクロール
無限スクロール Infinite Scroll
複雑なコンテンツを取り扱うアプリでない場合、無限スクロールはそのプロダクトで最も複雑なUI要素になりがち
Ref
利点
1. 中断を減らす
2. インタラクション コストの削減
3. モバイルデバイスに最適
欠点
1. コンテンツの再検索が困難
2. 完全性の錯覚
3. ページの最後にアクセスできない
4. アクセシビリティの問題
5. ページ負荷の増加
6. SEOのパフォーマンスが低い
更に、上記の欠点を補うための選択肢として統合されたページネーションによる無限スクロールが提示されている
欠点のうち1は解決するが、他は解決できない
邪な活用方法
スクロールすれば次のコンテンツが生成されるため、ページビュー稼ぎに使われたりしていた
ユーザーは見る気が無いコンテンツを閉じるなり飛ばすなりでリアクションするが、閉じても一度は開いたことになり、スクロールで飛ばせば「最後まで見た」ことになる
nekobato所感
まず実装者として実装はめんどくさい
上述の「1. 中断を減らす」ためだけに選択されがち
ページネーションの数字ボタンを押すのが面倒なのはわかる
無限スクロールが活躍する場面ってそのアプリのキラーコンテンツでのみ効果が最大化される印象
既存の無限スクロールが正解だと思えるサービス
Pinterest
Tiktok, Tinderなんかも無限スクロールの亜種
1画面1コンテンツの無限スクロール
Twitter, Facebookは上にも下にも無限にコンテンツが伸びる
これらは「時間軸における今とその周辺」がメインコンテンツなので、実は無限スクロールとは違うかも
どんなコンテンツにおいて無限スクロールが正解だと言えるか
以下の要素が当てはまるんじゃないかな
1. コンテンツ量が(ユーザーの感覚において)無限である
2. 次に生成されるコンテンツがレコメンドシステムからの選択であり、提示するコンテンツを決定するのはサービスであることを(暗黙的にでも)ユーザーと合意できていること 3. 生成されるコンテンツがカオスであり視覚的にきれい
4. 提示されるリストの順番や重なりが重要でない
むしろコンテンツの深さや詳細度に意味がある(ユーザーは提示されたコンテンツを"掘って"いける)
感覚的にまとめると「無限とも思えるランダム性を伴ったコンテンツは眺めるだけでも楽しいが、更に掘りたいコンテンツをピックすることができる」コンテンツが向いている
掘る = アイテム詳細を見たり、ジャンルや発信者で絞り込む
上記に当てはまらないならページネーションかまたは別のUIでいいんじゃないかな