actix-web事件
Rust製のHTTPクライアントactix-webが、色々あって消えた件。
経緯:本体とこの記事が詳しい。これもリンクしておく。
unsafe無くせ過激化派閥のせいだ、とする見方もあるが、僕はunsafeに着目するのは筋が良くないと思う。
ご本人はフラストレーションのひとつをそこに求めているけど、もっと根源的に、たとえばそういったことをCONTRIBUTINGに書くかどうかみたいな話がしたい。
どんなOSSでも人気になってくるとissueやPRが溜まってくるもの。それにどう対処するか、というコミュニティモデレーションの話に落とす方が一般化した話ができ、今後の教訓になりそう。
OSS燃え尽き症候群(バーンアウト)対策というか。
ただ、今回の件を燃え尽き症候群と言うのはややずれてる気がする。
ご本人が書いてらっしゃるとおり、やってもやってもリスペクトに欠ける発言がやってくるというのが主眼。
あとスモークテストした人が一杯書きまくったのが悪いとするのも筋が悪い。
unsafeを使ったとしても良いソフトウェアを書く人と、そんな人でも零したバグを報告したり修正したりする人、双方が協力することでより安全なソフトウェアができてくるのだから、今回はたまたま前者が話題になっているだけにすぎない。
ここでデバッガー側を責めまくったらデバッガーが燃え尽きるだけだろう。
https://twitter.com/qnighy/status/1218810261584220161
OSSプロジェクトはいつまで「初期メンテナのもの」なんだろうね。「コントリビューターが増えて、メンテナが増えて、チームが結成されて、法人ができる」っていう連続的な過程の結果としてLinuxやPythonみたいなOSSになるんだと思ってるけど。
※ここでは「OSS」ではなく「OSSプロジェクト」
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