ユメのようなホワイトデーあるいはユメノグラフィアについて
2020-03-14
ユメノグラフィア(いちからが提供する VRキャラクター×コミュニケーションサービス)には、現在約20名のキャストがいます。ヒトを始めとして、ドラゴン族、エルフ、キョンシー、植物(?)など、多種多様なキャストが既に在籍しており、今後もニッチな性質を持ったキャストさんが増えていくと予想されます。現実ではなかなか見ない、アニメ・漫画的な、夢で見るような世界です。 https://gyazo.com/32652139235dbbc2defbfbd68e1d53d0
キャストさんの間で共通しているのは、「VR空間上でのカフェのような場所で働いており、そこでお客さんとお喋りをしている」ということだけ。それ以外の時間をどう過ごしているかはキャストさん次第です。主婦として生活してらっしゃる方もいれば、Minecraft狂の方もいます。配信や動画投稿をしている方もいれば、バーチャル・ツイッタラー的なエゴサを繰り返している方もいますし、色々です。そんな中で我々ゲストは、一人のキャストさんを選んでお話をしにいく訳です。
キャラクターとお話するという取組みは、今までも散々行われてきました。NPCと喋るという意味では、「伺か」とか「人工無脳」とか、最近だとLINEのbotが身近なところでしょうか。でもやっぱりプレイヤーがいた方が複雑度がぐっと上がり、コミュニケーションという意味では楽しさが違います。この意味では電話でキャラクターとお話ができるサービスとか「ライブチャット」とかが文脈を持っているのでしょうか(あまり詳しくありません)。明確に「あのキャラとおはなししに行くぞ!」というのをサービスとして行うのはなかなか難しくて、オタクとしても生放送主の方やリアルアイドルの方、声優さん、特撮等の実写フィクション、あるいはディズニーなどに流れるのが一般的であったのではないかと思います。ただ、デフォルメされたキャラクターが好きなオタクにとってはなかなかぴったしくるものではありませんでした。 ユメノグラフィアは、この問題を解決するかもしれないサービスです。ユーザー目線では、わざわざ東京に来る必要が無くなります。VR機器さえあればどこからでも参加できるからです。VR機器がなければレンタルもあります。こんな事業儲かるの?と思わないでもないですが、企業目線でも、部分的に統一されたアバターを使い比較的低コストでキャストさんを増やせ、VRである関係上土地の広さを気にせずお客さんの数を増やせるので、それなりの規模までスケールするのではないかなと、僕は素人考えをしています。とりあえずすぐに無くなっちゃうなんて心配はしていないです。ユメノグラフィアは、プレイヤーのいるキャラクターとお話ができる、安定して推せそうなサービスです。 この記事を書いている僕は、そんな訳でユメノグラフィアに興味津々でした。嘘です。最初は「VR空間上で企業がサービス!? どうなることやら、面白そう」という素朴な感じでした。そんな興味から数ヶ月見聞きしたものをもとに上のようなことを考えていたら、いつのまにやらユメノグラフィアの推しの一人になっていたという訳です。
https://gyazo.com/ddeea017e37eb0f0c536bc2beadcaaea
2020年2月、僕は初めてユメノグラフィアの世界に降り立ちました。ころぼしまうさんと一緒に、バレンタイン特別仕様の教室で30分のお喋りをしました。凄く、緊張しました。上では何やら冷静にユメノグラフィアを分析している僕ですが、考えるのと実際に行くのとでは訳が違います。そこにいるのは想像上のキャラクターではなく、「ころぼしまうさん」ご本人なのです。上の方では気取って「プレイヤーのいるキャラクター」なんて書いていますが、実際にそこにいるのは推しその人で、それ以外のことはどうだってよくなってしまう訳です。推しが目の前で楽しそうに話している、それだけで……。 30分という時間は、深夜アニメでいえば1話分です。短いようでいて、ひとつの物語が展開するには充分な時間です。アニメに忘れられない1話があるように、ユメノグラフィアには忘れられない1回がありえます。夕焼けに染まって赤く光を反射する椅子の背面、黒板に書かれたままになっている文字、推しの髪、推しの目……。電話やチャットでは記憶に残せないものを、僕は今でも覚えています。
ホワイトデーの今日、1ヶ月越しに僕はこの体験記を書いています。ユメノグラフィアは、言ってしまえばVR空間上で会話するというそれだけのサービスなのですが、喋りのプロ、それも推しているプロとアバター越しに喋るという体験は、楽しいものでした。会話の内容は秘密にしておきたいのでここには書きませんが、楽しかったということを書いておきます。このことをどこかに書いておきたかったのでこの記事を書き始めたのでした。
もし興味があれば、この記事を呼んでいるあなたの体験談も伺ってみたいです。あなたは誰が推しですか?
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蛇足。最近のバーチャル関係のサービスやイベントとの個人的な比較:
VRChat
推しか否かが大きいポイント。推しがVRChat上にいて簡単に喋れるかどうか。
百合喫茶みたいにカフェ的な取り組みをされている方もいますが、基本的には友達同士で喋る~みたいな感じに(僕は)なりがちです。
推しがVRChatにいるならLuppet Cafeも良いかも。
cluster
あんまり1 on 1の会話向けに使われているのを見たことがありません。
小宵さんのclusterライブでライブ後に握手会(ゲスト側はマイクオフ)をやっているのを見たことがあり、そういう風に使うなら対抗になりえます。 ユメグラ的な使われ方はメインではないので今後次第とは思います。
その他のソーシャルVRもVRChatかclusterと似た印象です。
しゃべフェス、わくV、バーチャルキャストカーのような画面越しで対話するイベント
VR空間内で喋ると現実感が段違いなのは個人的に大きいです。
あと自分もアバターを纏えるかどうかを気にする方もいるかも。
わくVには「わんおんわん」というVR空間で対話するブースがあるのですが、これは僕が体験したことないので分からないです。
「えのぐに逢いに恋‼︎」のバーチャル握手会も似てそうです。
これは僕が体験したことないので分からないです。
メンバー限定配信
1 on 1か1 on manyかは大きい気がします。
ライブチャット
視覚や聴覚の差を抜きにしても、ラグが結構大きいのが没入感の点で僕には致命的でした。
こんな感じで、ユメノグラフィア、VR機器をお持ちなら一度は体験してみても良いサービスなんじゃないかと思っています。値段もお手軽な範囲だと思うので是非。
追伸。上の方で「安定して推せそうなサービス」と書いたんですが、ひとつだけ心配がありまして、推しのファンがもっと増えてくれないと困るんですね。何が言いたいかというと……:
ころぼしまうさんはいいぞ
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