超集中力 ーZONEー
2023/05/31
newspicks
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目次
0 最高の成果を出す「超集中力」
1 【為末 大】高いパフォーマンスを生む「ゾーン」と休息のコツ
2 【石川善樹】集中したいなら、今すぐニューズピックスを閉じろ
3 【天野 篤】天皇陛下の執刀医、心臓外科手術「年400例」の集中力
4 【羽田圭介】みんなスマホで消耗。人より抜きん出るのが簡単だ
5 「2割の期間で8割完成させろ」元マイクロソフト・プログラマー
6 グーグル流、ムダを省いてクリエイティブな仕事に集中する仕事術
7 【カルビー会長】成果に結びつくことだけやれ、余計なことはやるな
0 最高の成果を出す「超集中力」
1 【為末 大】高いパフォーマンスを生む「ゾーン」と休息のコツ
スポーツ競技で、競技中(最高峰の舞台)でゾーンに入ったことが「何度か」ある
ゾーンに入れる機会というのは、そういうものらしい
ゾーン:
身体的感覚を感じなくなる。自分を不監視する。
いつゾーンに入ったのか、はよくわからない。いつ眠りに落ちたのか覚えていないのと同じ。
ゾーンに入るには「基礎の習熟」が必要。
基礎動作が「無意識で出来る」ようになるからこそ、自分の自動化が実現する。
!おそらく、脳のエネルギー/権限を「脳幹側(=運動を司る)」に全振りした状態では。
例えばキータイプそのものに気を取られているうちは、パソコン作業でゾーンに入れない。
「その世界を体験したことがあるか」がパフォーマンスにとても重要
100メートルを9秒台で走った「経験があるか」?
ある:それができると信じ、再現ができる。
ない:未体験。信じることができない。
「ドーピングを使って一度100m9秒を体験した」選手は、薬を抜いた後も再現できる。
トレーニングは「極限を超えられるか」が重要
77.5kgのウェイトを持ち上げられる。80kgは「ベストパフォーマンスならいけるかも」
80kgに挑戦し実際に出来る、の経験をすることが、77.5kgしかあげない場合の3倍以上効果出る。
目標の強度
高すぎる:信じることができず、身につかない
低すぎる:ラクをしてしまい、飽きる
長距離の高い目標を持ち、それを分割して現実的な目標にする、のが良いのでは。
集中の割り振り方
「どうにかできること」と「どうにもできないこと」がある。
NBAの選手は2m超え。身長は行為でどうにかできるものではない。
課題について2つに仕分け、どうにかできることに投資する。
「飽き」が最大の敵
!「谷」の話。継続が力、なのはもちろん。継続が途絶えるのは「深い谷に当たった時」。
日々のルーティンに味変を加えることで、飽きがこないようにする。
ABテストをするのは、研究的で面白い。
毎日「こうしてみるとどうかな?」を試し、結果を評価/比較し、上達していく。
!なので「測定」が大事。
測定するメジャーを基準に世界が作られる、といっても過言ではない。
「運命の出会い」には期待しない
天職に出会えた!系のサクセスストーリーは多いし、実例もある。
しかしそれは「どうにも出来ないこと」ではないか。
自分の現実をベースに「どうやったらここで集中できるか」を考えることが大事。
方法としては、舞台化。
自分の周囲を「舞台」に見立て、自分&周囲が活躍出来る「演劇」をする。
「ピーク」を把握する。(ピーキング)
仕事のタイプによって「この日のこの1時間のパフォーマンスが自分の評価になる」という目がある。
目を認識し、そこでトップギアを合わせることを意識する。
2 【石川善樹】集中したいなら、今すぐニューズピックスを閉じろ
本の紹介
仕事はうかつに始めるな ―働く人のための集中力マネジメント講座
プロフェッショナルの条件 ― いかに成果をあげ、成長するか ―
用語
機械創造学(Computational Creativity)
一万時間の法則
ドラッカー:
「集中とは何か? それは真に意味あることは何か、もっとも重要なことは何か、という観点から時間と仕事について自ら意思決定する勇気のことである」
小さな事は切り捨てる
真に意味のあること、大事なことを認識し、集中するため。
「集中」を定量化する
定量化は「改善」に必須
「JINS MEME」というガジェットを作り、これで集中力が測定できるようになった
ストリートファイターをプレイするとき:
うかつにゲームを始める:眼の前の「かったー」「まけたー」で騒ぐだけになってしまう。
結果へのフィードバックが継続的に得られるか、が「集中の仕組み」として必要。
「うかつに始めない、うかつに終えない」
うかつに始めない:
始める前の環境づくりをする。
気が散るものをしまう、整理整頓させる、儀式、etc
何をやるのか、何時までやるのか。決める。
うかつに終わらない
やった後、振り返り
採点
改善点の洗い出し
明日への指針にする
イチロー:「僕にとって準備は、1試合終わった時の言い訳の材料をなくす作業です」
振り返りのチェックポイント
!ここは「自分流」が大事。書いたものはあくまで参考程度に。
「認知」を振り返る
自分の思考プロセスがどうだったか、を確認する
「感情」を振り返る
喜び/興味/誇り/満足/愛。例としての5つ。
「人格」を振り返る
今日、自分は良き人であったか?
3 【天野 篤】天皇陛下の執刀医、心臓外科手術「年400例」の集中力
心臓外科医
年間の件数:400件。一日3件のときもあれば、0件のときもある。
一日トータルで7〜8時間眠る。10分のスキマ時間でも眠れる。
プロ
「出番」の中に常に自分を置いている。だからすぐに入れる。
病院から出る(=帰宅する)と、集中が途切れてしまう。なので領域内で寝泊まり、もある。
「同類の手術で2回失敗したら引退する」の気概でやっている。
集中力
五感で感じたものに反射で行動が取れる。だから集中中は疲れたりはしない。
!習熟が100%に至っている状態。
集中できている時は、全体が見える。見えないはずのところまで見える。
集中とは:
手術完了後、仕上がりが120%だったら、その件への集中はもう落としてよい。
仕上がりが80%だったら、完了後もずっと注意を向けていなければならない。
手術:=患者が「手術したことを忘れた」と言えるまで回復すること。
緊張
天皇陛下への心臓手術:まったく緊張しなかった、プレッシャーを感じなかった
一緒にやるメンバー(過去の協同なし)をリラックスさせるために、前日に食事会を開いた。
トラブル
「常識外のトラブル」が、大事な場で実際に起こる
!それが「常識外かどうか」は、人の感性次第。
緊急時、人は自分の能力以上のことはできない。
普段の積み重ねがモノを言う。
パニックになっては元も子もない。
俯瞰で状況を見る。
何かトラブルが起きた場合、「場の全体」を見て、影響や全体の流れを知覚し、必要な行動をとる。
「自分の命のある限り生き抜いて、やれることを精一杯やろう。死の瞬間まで自分の職業人としての使命を全うしよう。できれば世の中のためになればいい」
老眼
40過ぎ、厄年くらいに来る
視界が暗く感じるようになる
二重焦点コンタクトレンズ、で克服できた
4 【羽田圭介】みんなスマホで消耗。人より抜きん出るのが簡単だ
スマホ、ネットは「ゴミ山の中から有益な情報を探す」ようなもの。重要にはならない。
小説を書く時:
第一稿は、自由にかける。真っ白なところに、好きに。
「直し」のときこそ、集中力を要する。
全体のバランスを取り、問題点を直し、「結果」に持っていくため。
仕事環境
自分の流儀にマッチした場所でやるのが一番=自分のオフィス。
スタンディングで仕事をする。腰痛対策。刺激を得る。
メール返信/スケジュール調整には時間をかける
返信の前に仮眠をとるくらいに気を使うこともある
5 【中島 聡】「2割の期間で8割完成させろ」元マイクロソフト・プログラマー
24時間ずっと仕事のことを考えている、そんな天職に巡り合えたら幸せ。
2:8の法則(スタートダッシュ!)
最初の2割の時間で全体の8割を作り上げる。残りの8割の時間で全体を仕上げる。
最初の2割をこなすことで:
ブレなく全体像をつかめる。コントロール化に置ける。
心に余裕が生まれる。余裕は大事。
2:8を逆にしてしまうことは「悪手」(ラストスパート)
軌道修正に掛けられる時間がない
絶対に焦る。判断が鈍る(賭けに出る)
最初の2割でだいたい出来た、と言って焦って提出しては絶対にダメ。
「そこから、しっかり詰めていく」ことが、クオリティアップ。
ベストクオリティに至るための、後半8割の時間。
10日の期間があるなら、10日ちゃんとかける。
前倒し、などをすると、次から十分な期間をもらえなくなる。
スタートダッシュ時は、通常の20倍集中する。
朝4時に起き「世捨て人モード」でひたすら仕事に集中する
この間は、メール/スマホ一切対応しない
2日だったら、返信が遅れても問題ない
20倍集中が続くのは、6〜7時間。疲れたら食事等の休憩を挟む。
22時には寝る。
眠気を感じたら、素直に仮眠を取る。
ちゃんとパジャマに着替え、18分寝る。この仮眠は夜の2時間睡眠に相当する効果。
流しの8割の日も、内訳は2:8
朝、最初の2時間半で仕事の8割を終わらせる
この時の集中力は10倍
夜の21時に、翌日のタスクリストを作る
タスクリストは15分単位。手書き。チェックリスト形式、
マルチタスクは絶対にしない
長期の目標(年単位等)について:
あまりに期間が長いと、やる気が継続しない
「2週間先」くらいなら、イメージが湧き、やる気も出る
このグリッドで、長期計画を立てる
もちろん長期計画も「2:8」
6 【岩村水樹】グーグル流、ムダを省いてクリエイティブな仕事に集中する仕事術
2児の母
Women@Google Japan/Women Will を立ち上げた
インプット主義に懐疑
「アウトプットの明確化」してからの「インプット」が、あるべき姿。
ライフイベント/ライフステージの影響で「仕事に全部を書けられる」状況ではなくなってくる
「効率」が絶対必要
「イノベーションは一人の天才ではなく、チームによって生み出される。チームの力を最大限に引き出すには、自由を与えることが重要」
そのために重要なことは、サイコロジカルセーフティ(心理的安全性)がチーム内で成立していること。
「家族もチーム」と捉え、自分がしている仕事やプレゼンの内容を家族と共有する。
7 【松本 晃】【カルビー会長】成果に結びつくことだけやれ、余計なことはやるな
求めているのは時間ではなく成果
仕事は3つに分けられる
やらないといけないこと
やった方がいいこと
やらなくていいこと
「やらなくていいこと」を即刻やめるのが大事。
しかし、みんな「易しそうだから」「失敗しても許してもらえそうだから」で、ここから手を付けたがる
残業文化は、悪
「残業代をアテにして生活しよう」という考え
一日の仕事がダラダラ間延びしている方が、小遣い稼ぎになって都合が良い
本末転倒の悪循環
仕事=成果につながる行為
成果に繋がらない行為は、仕事ではない
「仕組み」で人を行動させる。言葉やルールではなく。
「職場の机はキレイに使うべき」→「オフィスはフリーアドレス制、一日2回の入れ替え」
この仕組みで、確実に机はきれいになる
評価は自己評価ではなく他人評価
本について:
本は良い。投資効果が素晴らしい。10冊買っても費用はたかが知れている
本のコストには「読む時間」があり、これが高い
だから「つまらない、自分には不要」と思った本は、読むのをやめすぐに捨てる
良いな、と思った本は、最後まで読み、捨てる
何度も読み返す、ということは想定しない
!このルールの上で「手元に残しておく本」こそが、価値のある宝なのかな
「成果に結びつくことだけをやりなさい。それ以外はやるな。」
!一歩履き違えると、内輪でのカニバリズムに発展しそう
読み終えて:
全体的に、言語化されていて得るものがあった
考え方、知識等は、わりと普遍的なもの。それが「この人が、この言葉で言っている」点に価値がある。
記事あたりの読み込み時間:5〜15分。
これは、読書ノートをつけながら、の時間。
感銘を受けた記事ランキング:
S:
5 「2割の期間で8割完成させろ」元マイクロソフト・プログラマー
1 【為末 大】高いパフォーマンスを生む「ゾーン」と休息のコツ
A:
2 【石川善樹】集中したいなら、今すぐニューズピックスを閉じろ
7 【カルビー会長】成果に結びつくことだけやれ、余計なことはやるな
3 【天野 篤】天皇陛下の執刀医、心臓外科手術「年400例」の集中力
B:
4 【羽田圭介】みんなスマホで消耗。人より抜きん出るのが簡単だ
6 グーグル流、ムダを省いてクリエイティブな仕事に集中する仕事術
これは良い!拾いモノ:
中島さんの「2:8の法則」
為末さんの「ゾーンに入るには習熟が必要(ソレを無意識でできるように)
為末さんの「限界を超えるトレーニングこそが、そうでないものの何倍も効く」
為末さんの「一度その世界を体験することで、それが再現できるようになる」
為末さんの「どうにかできること/どうにもできないことを仕分け、前者に集中する」
石川さんの「集中を定量化する」
石川さんの「うかつに始めない/うかつに終わらない」
石川さんの「振り返りを定量的に行い、明日の指針に活用する」
「認知」を振り返る:自分の思考プロセスがどうだったか
「感情」を振り返る:喜び/興味/誇り/満足/愛。例としての5つ。
「人格」を振り返る:今日、自分は良き人であったか?
天野さんの「結果が120%だったら、集中は切ってよい。85%だったら、注意を振り続けることになる」
天野さんの「緊急時、人は能力以上のことはできない」
天野さんの「集中時は、全体が見える。見えないはずのところまで見える」
松本さんの「仕事は3つに分けられる。やらないといけないこと/やったほうがいいこと/やらなくていいこと」
やらなくていいこと、を直ちにやめる
記事シリーズ、途中で担当変わった?テイストが違う。
正直、すごく中身の薄い回もあった。
NewsPicks、目次と記事の繊維の間に「ナゾの1ページ」挟むのはなんなんだ。
地味にイラッとくる。
読み物(雑誌のエッセイ)として、良かった。雑談、雑学の引き出し増えた。
中島さん、為末さん、石川さんは特に良い。影響受けて、さっそく真似してみよう。
自分への反映:
2:8の法則で1ヶ月やってみる。
うかつに始めない/うかつに終わらない。日記で実践。
始める前の準備。目的/目標地点の明確化(明文化)
終わった後の振り返り。定量的な評価。
評価のフォーマットを作る
思考/感情等も評価可能
「計測可能な種目」で「限界を超えるパフォーマンス」を出す。
15分読書、30分コーディング
15分刻みでタスクを片付ける。
タスクの仕分け
どうにかできること/どうにもできないこと
やらないといけないこと/やったほうがいいこと/やらなくていいこと
やらなくていいこと、は即刻やめる
心得
結果が120%だったら、集中を切ってよい。85%だったら、注意を続けなければならない。
以上