学びを結果に変えるアウトプット大全
2023/1/26 19:41 - 2023/1/26 23:15
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勉強は「インプット」だけでなく「アウトプット」することで、自分の知識になる。
目次
CHAPTER1 アウトプットの基本法則
CHAPTER2 科学に裏付けられた、伝わる話し方
CHAPTER3 能力を最大限に引き出す書き方
CHAPTER4 圧倒的に結果を出す人の行動力
CHAPTER5 アウトプット力を高める7つのトレーニング法
CHAPTER1 アウトプットの基本法則
自己成長は「アウトプットの量」に比例する。
「インプットの量」ではない。
アウトプットすることで「自分の情報」となり、身に付く。「100冊読む」より「3冊読んでアウトプットする」。
アウトプットは「運動」が伴う。運動性記憶。運動性記憶は一度覚えるとなかなか忘れない。
「漢字をすらすら書ける」のが運動性記憶。
覚えた情報を二週間のうちに3回以上使うことで長期記憶される。
インプット/アウトプット/フィードバックを周回することで成長する。
インプットとアウトプットの比率は3:7が理想的。
「書く」「話す」「声に出す」など、アウトプットはいろいろ。
フィードバックの種類
短所克服:テストの後、解けなかった問題を調べ、次回は解けるように克服する。 長所伸展:テストで正解した「自分に向いている、得意な所、好きな所」を伸ばし、次のレベルに挑戦する。 短所克服は意志の力が必要。まずは長所伸展を優先する方が楽しく続けられる。 勉強の方向性
なぜ?が出てきたら、成長するチャンス。すぐに調べて解決する。それは身に付く。
人と話す、人に教えてもらう:インプットとアウトプットが効率よくできる。イベントと紐づくので覚えやすい。
「自分の強み/弱み」がすぐに確認できるのでフィードバックとしても良い。
CHAPTER2 科学に裏付けられた、伝わる話し方
「人に話す」のが簡単なアウトプット。SNS等でも良い。
3人に話せば「記憶を2週間以内に3回使う」も簡単にクリアできる。
ポジティブな言葉を使い、ネガティブな言葉は控える。
「使った方が記憶に残り、身に付く」
特に声。声の調子、強弱、声質
メラビアンの法則:視覚情報55%、聴覚情報38%、言語情報7%、で「矛盾した情報のとき、どれを信用するか」 「何を話すか」と「どう話すか」
「どう話すか」が大事。話す内容は「ありきたり」に決まっている。
アイコンタクト:ドーパミンが発生する。映像作品では登場人物と常に目が合うから面白い?
会話中のアイコンタクトは「1回につき長くて1秒」。ここぞというときに目を合わせる。
相手の話を聞いているとき「相手の目を見て」「うなずき」をすることで、信用を得る。
No But話法:ダメな話法。「バッドを指摘して、その後ポジティブをつなげる」。最初のバッドの時点で相手にショックを与え、後半が入ってこない。 Yes And話法:「ポジティブ+ポジティブ」の形でバッドを指摘する。「〜もできるとさらにいいね」。 Yes How話法:指摘したいことを相手に考えさせ、気づかせる。「どうすればもっとよくなれるかな?」 挨拶は「あなたを認めています」のサイン。挨拶をしない=「あなたを歓迎しない」のサイン。
ストローク:心理学で「相手の存在を認める好意」。人は誰でもストロークを求めている。 挨拶(=最初のコミュニケーション)の時こそ非言語コミュニケーションを活用する。
短い雑談を意識して多くすることで、距離が縮まる。
返報性の法則:人に何かをしてもらった時、お返しをしないといけない、という心理。 どんな形であれ、常にこちらから与えること。それにより、ここぞという時助けてもらえる。
お願いされたことを断る:
まず自分の「優先順位」を明確にしておく(=目標のための「日課の時間」など)
断る時は「その場で即答で断る」。時間を持たせる=断る理由はなく、迷っている状態、と思われる。
ケースバイケースで断る(=引き受ける)のはNG。不公平さや「今回だけ、が効く」と理解される。
重要な相手には、断る代わりに「代替案」を用意する。
ストレス/緊張が「適度にある」状態が、最大のパフォーマンスを引き出す。
議論と感情を切り離す
流れを予想する
事前に準備、予想、対策するヒトが、議論が得意なヒト。
一つの議題から出てくる「質問」は、だいたい数が決まっている。事前に対策しておけば良い。
10問:出てくる質問の70%をカバーできる。
30問:出てくる質問の90%をカバーできる。
100問:出てくる質問の99%をカバーできる。
「最初に意見を言う」のが大事。それが基準になり議論が進み、それが結論になるケースが多い。
相談:
日本人は相談が苦手。相談するだけ(=話す、聞いてもらうだけ)でストレスは減り、距離は縮まる。
親友
相談相手
癒し手
仲間
協力者
遊び友達
情報源
知り合い
強い絆(親友/相談相手/癒し手)は、同時に15人以上は作れないもの。
強い絆との付き合いのためにコストをかけるべき。
部下へのフィードバック(褒める/叱る):
部下のとった行動に対して、どちらかのリアクションを返すことで「フィードバック」を促す。
部下の褒め方:行動についてではなく「強化したい箇所を褒める」のがコツ。 具体的に褒める。「行動のドコが効いて良い結果に繋がったのか」を指摘し、強化する。
承認欲求を満たす褒め方をする。マズローの欲求5段階仮説。
文章で褒める:文章を読み直すたびに「褒めの効果」が得られる。 1:自己実現欲求
2:承認欲求
3:社会的欲求
4:安全の欲求
5:生理的欲求
褒めシート:
素敵だね
すごいね
ありがとう
「怒る」のではなく「叱る」:
怒るのは、自分が怒りたいから。叱るのは、相手に変わってほしいから。
「信頼関係」があって、叱る/叱られるが成立する。
「謝ることができるヒト」の方が評価/信頼は上がる。
「説明」することで、「意味記憶」から「エピソード記憶」に変換され、覚えることができる。
「ヒトに教える」こと=説明すること、なので、この作業が行われることになる。
説明の時も「非言語コミュニケーション」が大事。
大きな声ではっきりと話す。堂々と話す。
最初にポイントを話す。結論+理由。
うまく説明できているなら、話は短くなるはず。
例を使う。
情報ソースとして「権威」「数値」を使用する。
「82%の人が賛成しました」ということで「非常に高い!」と相手に言わせることが大事。
自己開示の法則:自分のことを曝け出す(打ち明ける)ことで親近感/好意度がアップする。「幅」と「深さ」がある。 「相手との関係性に合わせて」開示度を調整する。一方的に開示しまくっても失敗する。
自己紹介のコツ:
自己紹介は30秒パターンと60秒パターンを身につけておくと良い。
「相手に伝わる言葉で(=相手が知っているはずの言葉で)」自己紹介する。
「差別化ポイント」を入れる。
「数字」でスゴさを表現する。
「自分のヴィジョン(=どんなことをポジティブに感じるか)」を盛り込む。
非言語コミュニケーションを重視する。
営業のレッスン:
「価値を伝える」ことに慣れておこう
「価値>価格」が成り立てば、売れる。価格の方を下げるのではなく、価値の方を上げる発想。
「感謝」をちゃんと伝える
CHAPTER3 能力を最大限に引き出す書き方
「書く」ことで、脳のRASが刺激され、脳の選択注意力が上がる。
「頭の中にある情報を写真のように残す」ために、ノートに書き出す。
脳は、一度に3つのことしか処理できない。だからどんどん書き出して、頭の容量を空ける。
起きてから2〜3時間は、最も集中力が高まる「脳のゴールデンタイム」。ここでToDoを作成する。
1日を「あとは、朝作ったToDoリストに従うだけ」とすることで負荷が減る。
なので「紙に書いて見えるところに置いておく」のが重要
「気付き!」の瞬間があったら、すぐにそれをメモする。「一発学習」のチャンス。
ぼーっとする時間の大切さ:
実は、通常時の脳より15倍のエネルギーを消費している。
「ひらめき」が起こりやすい状態。レム睡眠時に見る夢と似ている?
問題としっかり格闘する>しばらく放っておく>ひらめく!>検証する
カード法で効果的なブレインストーミングをする。
キーワードを大量のカードに書き出し、配置/整理する。
ノートの取り方/見直し方:
紙のノートなら「見開き2ページで1つのテーマ」をまとめる。
とったノートを見直す。「2週間以内に3回」見直すことで、記憶として定着する。
「引用」を使う:
出典元を明記する
権威を利用する
数字をそのまま記載する
普段から「引用元」になりそうな情報源をストックしておく
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勉強のコツは「教科書3:問題集7」。
CHAPTER4 圧倒的に結果を出す人の行動力
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「ヒトに教える」ことが、最も学習に良い。
講演をした時、最も学んでいるのは「講師」
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作業興奮:「作業を始めると、だんだんと気分が盛り上がってやる気が出てくる」こと。 「迷ったら、最初に思いついていた方を選ぶ」
迷うより行動する方が大事
大きなアウトプットをする場合「最初に30点で作り切る。その後50点、70点、とブラッシュアップする」。
ビジョンと目標の違い:
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CHAPTER5 アウトプット力を高める7つのトレーニング法
1:日記を書く
ポジティブに書く
幸福感が増す
「公開する(=ブログ)」ことで、続く。良い言葉を使うようになる。
2:健康について管理する
3:読書感想を書く
4:情報発信する
5:SNSに書く
6:ブログを書く
7:趣味について書く
「高校のクラスで一番」くらいのレベルで、十分に良い記事は書ける
よい記事=「読者の感情を動かし、読者の行動を動かす」
読み終わって
同著者の「インプット大全」の方を先に読んでいた
なので(悪い意味ではなく)2冊で同じ情報を繰り返している点はあった。繰り返す=重要ポイント。
この著者の本は「引用」「用語」が多く、それだけで雑学を得られる読み物として楽しい。
「図解」もきれいにまとまっていて、切り抜いておけばメモとしてずっと使える。
まさにこの本で解説されていた通り「図解の力」。
CHAPTER2 が特に面白かった。(本のタイトルの「アウトプット〜」からはちょっと逸脱していたが)
自分も慣れで知っていた「人付き合いのコツ」に「用語と引用」が与えられたことで、意識/管理しやすくなった。
非言語コミュニケーション
メラビアンの法則
クッション話法
ストロークと挨拶
返報性の法則
議論と「想定質問の数: 10問で70%、30問で90%、100問で99%」
人間関係の8つのタイプ、と「親しい人間関係は同時に15人までが限界」
マズローの欲求仮説
自己開示の法則
自己紹介のコツ
ラーニング・ピラミッド 面白い。「人に教える経験が、もっとも学習を伸ばす」
デフォルトモード・ネットワーク:次になにかやる、の準備のために、ぼーっとすることは大事。
以上