仕事と勉強にすぐに役立つノート術大全
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2023/2/13 09:13
安田修
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目次
プロローグ:私のノート体験
第一章:やりたいこと・やるべきことをどんどんこなす!行動ノート術
第二章:目からウロコ!画期的なアイディアを生み出す!企画ノート術
第三章:いつでもどこでも、人生を前に進める!メモノート術
第四章:頭の中を片付けて、気持ちがすっきりする!整理ノート術
第五章:必要な知識を頭に効果的にインプット!勉強ノート術
第六章:人生を変える!夢を目標に変えて実現する!目標達成ノート術
第七章:私が行き着いたノート術の「結論」
プロローグ:私のノート体験
著者:サラリーマンから起業してコンサルしたり本を出したりしている人。
この本での「価値基準」
ノートを仕事で活かしたい
効率的に勉強をしたい
夢や目標を達成したい
引用元:国内のノート術系を50冊に厳選
第一章:やりたいこと・やるべきことをどんどんこなす!行動ノート術
ノートでスケジュールを管理する
スマホか、ノートか。スマホがオススメ。両方使うのはNG。
「ノートPC」というベストな選択肢。
システム手帳は「後からメンテできる」のが、強みであり弱み。
リフィル差し替えでベストな状態にできる。
その分の手間暇がかかる。
システムを2つ使う(ノート&スマホなど)のはNG。情報は一元管理が鉄則。
Refill:おすすめのiPhoneアプリ。
ノートと付箋でタスクを管理する
タスクを「付箋」で並べるか、「ノート」に書くか。
実は、週一で「タスクをノートに書き出し整理する」のが大事。
「改めての、最新の棚卸し」ができるため。
付箋の場合、以下の問題がある
(視覚的に)慣れてしまう。注意を払わなくなる。
優先度/重要度の管理が別途必要
できないこともないが、それならノートに書いていくほうが良くない?ということ
付箋を使っていて、それが増えてしまい管理不能になるタイプの人は:
2分間ルール(=2分でできることなら、その場ですぐにやる。付箋化させない)を意識すると良い。
「週一で自分のタスクを棚卸し」は、ごもっとも。媒体はともかく、やるべき。
タスクを細分化して、それぞれに〆切を設定する
30分以上かかるタスクは、その時点でムリがある。
タスクを細分化しよう。「自分にとっての一息」でできるサイズに。(基準は時間)
オススメのタスク整理法
タスクを「小さなタスク」に分解する。
以下の3つを設定する。
1:内容
2:期限
3:どれだけのレベルでやるか
レベルA:最重要ランク
レベルB:緊急事項
レベルC:通常業務
レベルD:やめるべき仕事
レベルAが全体の2割以上になるようにする。
レベルBが増えすぎないようにする。
Cをモタモタさせていると、いつの間にかBにしなければならなくなる。
消化できなかったタスクは、翌日に持ち越す。(=できなかったから、で消さない)
レベルDが重要。やらなくて良いことを消していくのが大事。
タスクに優先順位をつける
「人に依頼すること」の優先度が高い
ギリギリで言われる方が迷惑
あまりに優先度が低いタスクは「やらない」という発想
1日15分、計画する
仕事の主導権を自分が持つ!
朝、始業したらまず15分でタスクの整理をする。全体を把握できていれば落ち着いて対応できる。
書き出すことで安心できる、忘れて良いので負荷が減る。
バレットジャーナルを使ってタスク管理をする
バレットジャーナル(ノートの書き方)は、4つの要素で構成される
1:目次_すべてのページへのインデックス
2:年間スケジュール
3:月間スケジュール
4:日間スケジュール
次に、省略記号で各項目に評価を記入する
「・」:タスク
「○」:イベント
「ー」:メモ書き
「*」:重要
「!」:アイディア
「×」:完了タスク
「>」:次の日に移動したタスク
「<」:未来の予定に入れたタスク
バレットジャーナルは:
ノートのシステム化の究極系。使いこなせるのなら、とても良い。
整理/管理が手間かかる。インデックスの作り直しなど。そういうのが楽しいタイプの人に。
現代なら、バレットジャーナルをアプリ化するという手段もあるのでは。
一日の振り返りをする
日記をつけることで、整理や学びの助けになる
日記にはどんなことを書く?
やったこと
自分にとってどんな意味がある?
そうか!気づいたこと
やってみよう。ネクストアクション
日記をつけている時間=一人合宿
第二章:目からウロコ!画期的なアイディアを生み出す!企画ノート術
大量に書いて、捨てる
「書き出して、読む」ことで気づくことがある。
書き出してみることで、頭が回るようになる。
頭が整理される。自信がつく。腹が立たなくなる。急成長できる。
丁寧なメモではなく、とにかく素早く書く。
付箋やカードにアイディアを書いて、組み合わせる
アイディアとは、既存の要素の新しい組み合わせ以外の何者でもない
だから、大量にメモを書いて、絞り、また書いて、絞り・・・を繰り返すことは有益
カラーバス効果
「今日は赤だ」と決めて外出すると、赤いモノの情報が自分に入ってくる
書籍:アイディアの作り方/ジェームス・ウェブ・ヤング
書籍:TAKE NOTES /ズンク・アーレンス ツェッテルカステン 著者イチオシの本
紙ノートやPCではなく、カードに書き出すことでできるスキルがある
頭の中にあることを、全てノートに書く
ブレインダンプ:頭の中にあることをぜんぶ書き出す
書籍:ブレインダンプ 必ず結果が出る驚異の思考法/谷澤潤
ノートに書いてすぐ、抽象化・転用を考える
ファクト:事実
抽象化:ファクトから教訓、汎用性のある情報を抽出すること
転用:抽象化したものを具体的に何に活用するのか
マンダラートを使う
書籍:一流の達成力/原田隆史
書籍:考具 考えるための道具、持っていますか?/加藤昌治
ただひたすら、箇条書きで書く
書く瞑想
一人合宿
大事なフェイズでは必ず行う
吐き出すこと、向き合うことで整理され、落ち着く
第三章:いつでもどこでも、人生を前に進める!メモノート術
メモを常に持ち歩き、思いついたことをメモする
手帳は「いつでも見返せる」ことがメリット。
「見返したいことだけでまとめた手帳」持っていたら、いつでも励みになるかな?
ノートも「いつも持ち歩いている」ことが重要。
メモ用紙を色々な場所に置き、すぐメモをする
メモはAppleWatchで録音する
付箋にメモをする
ふせんノート:ノートを「付箋を貼る台紙」にする考え。付箋の移動による編集が可能。
ノートをぜいたくに使って、ゆったりメモをする
ノートは片面だけ使う、という方法。切り貼りしやすくなる。
無印良品のA4ノートを分解してA3として使っていたのも、これに発想が近い。
読書・映画の記録を残す
断片で良いから、アウトプットしておく。そうすれば後からGoogleで補完できる。
第四章:頭の中を片付けて、気持ちがすっきりする!整理ノート術
1枚に1つのテーマで、書いて分類する
1つのテーマ・コンテンツに1枚のノートを使う
スマートノート:ノートを開いて、まず右に「感情の言語化」をする。次に左に「解決方法」などを書く。
「どこが面白いのか」「どうそれを人に伝えるか」を重視する。思考の訓練。
フレームワークを使う
SWOT(強み、弱み、機会、脅威)
ロジックツリー
デシジョンツリー
マトリクス分析
フローチャート
「人に説明する際の、説得力のある情報」として有効
マインドマップを使う
書籍:ザ・マインドマップ/トニー・ブザン
アプリ:マインドマイスター
プレゼンの準備はノートを使う
資料の作成作業(PC)に入る前に、まずは全体像をノートに書き出すのが大事
情報のストック、にはPC /スマホが有利
思考するためには、紙のノートに手書きが良い
まとメモ、つくメモ、つたメモ
ペンで色分けする
シンプルにノートを書く場合は、青一色で良いのではないか
「何度も見返すノート」は、見返しの効果を高めるために色分けは有効
「青」が、一色に統一するなら良い。重要情報として頭に残りやすい、とのこと。
ノート一冊にすべてをまとめる
一冊のノートに、とにかくなんでも書いていく。時系列が出来上がる。
各ページに「タイトル」をつける。タイトルの最後に「?」をつけるだけで思考が深まる
第五章:必要な知識を頭に効果的にインプット!勉強ノート術
美しいノートを作る
受験をするなら:
まずはじめに「試験の仕組み」を確認する
つぎに、過去問に挑戦する。ちゃんとやりきり、採点までやる
現状がわかる
それから、学習計画を立てる
苦手を克服するか、得意を伸ばすか
残りの日程でどれだけ投資できるか
書籍:東大合格者のノートは必ず美しい/太田あや
コーネルメソッドでノートを3分割する
コーネルメソッド:ノートを3分割して「内容、気づき、要約」を書く
体系的な学習に向く
「事実、要約、活用」などの応用もできる
方眼ノートを活用する
方眼ノートは、ノートにフォーマットを適用するのに向いている
フォーマット(=制約)があることで、むしろ集中力が上がる。思考パターンがガイドされる仕組み。
方眼ノートは見た目をきれいにかけるので、人に見せるのにも向いている。
無地のノートには「フリーハンドの矢印等が描きやすい」というメリットがある。
ノートを使って計画的に学習する
書籍:独学大全/読書猿
ラーニングログ
学びの動機づけ
学習ルートをマッピングする
学びの中で得られたメタ知識をノートに書く
第六章:人生を変える!夢を目標に変えて実現する!目標達成ノート術
ミッション・ビジョンを書く、価値観を明確にする
そもそも「ミッション・ビジョン」という言葉が指すものはあいまい。場によって違う。
ミッションとは、あなたが何のために生きていくのかという「目的」のこと
ミッションに「自分がそれを実現できるか」はさほど重要ではない。なぜなら、ミッションに共感できるヒトが集まることで組織の力を発揮できるから。
まずは、自分が納得できる自分のミッションを練り上げる。ノートを使う。
腑に落ちるミッションを獲得できたら、次はそれを周囲に発信していく。
夢を書き出す
「夢を100個書き出す」作戦は、良いもの
自覚すること。バイアスの活用。
書き出した夢はいつでもしょっちゅう見直し、毎朝声に出して読み上げるくらいが大事。
アファメーション:ポジティブなワードを毎朝声に出す
夢に期限を設定し、目標を数値化する
夢:期限が特に決まっていないもの
目標:期限が決まっているもの
SMARTゴール:具体的に、測定可能な、達成可能な、適切な&関連した、期限付きの
目標を数値化することが大事
成長日記:小さな成功/目標/やりたいこと、の3つを毎日日記に書く
長期的な目標や大切な価値観を持ちつつ、目の前のタスクに集中する
緊急ではないが、重要なことにフォーカスする
壺には、まず大きな石を入れて、それから小さな石を入れる
緊急・重要の四象限でタスクを整理する
実は、最後に残るのは「重要だが緊急ではないこと」。ここには健康維持など長期戦のものがある。そこに注力するために、他の3象限を片付けきってしまうのが大事。
目標は何度も見直す
人間が変わるには、時間配分を変える、住む場所を変える、付き合う人を変える、の3つしかない。
決意を新たにする、のは無駄なこと。それだけでは何も変わらない。行動が変わることが大事。
目標を手帳に書き、肌身離さず持つのが大事。
第七章:私が行き着いたノート術の「結論」
仕事ノートの「結論」
仕事でノートを使うシーン3つ
タスク整理
「タスク管理を頭から追い出しておく」だけで価値がある
定期的に(週一など)で、頭の中にあるタスクをすべて書き出す
毎朝、今日やるタスクを付箋に書き出す
付箋の中から1枚「ハイライト」を決め、目印をつける
今日、絶対やりたいタスク。これさえ出来たら「今日はオッケー!」とする
コミュニケーション
対人の資料を作る時は、まずノートにイメージを書き出して「これで良いか?」を確認する
頭の整理
勉強ノートの「結論」
仕事では「満点を取ること」よりも「いかに早く合格点をとるか」の方が重要
なので、ノート等は汚くて全然良い
学習(試験勉強など)の場合、学習状況の管理が重要
目標達成ノートの「結論」
目標を書いたノートを持ち歩き、いつも見ること
アプリ:Streaks 毎日の習慣化をサポートするアプリ
私のノート術の「結論」
結局「自分が長く続けられる方法を自分で開拓することが大事」
ノートの力の「本質的なところ」は、50冊の本の中で大差ない。その方法が人それぞれ、なだけ。
読んでみて
「ノート術系の良本のカタログ」という印象。全体が俯瞰出来て、目を通していて気持ちよかった。
この本に紹介されている本から、次の読書を進めていける。そういう意味で、いまの自分に嬉しい一冊だった。
すぐに実践したいこと:
マンダラチャート、作りきる!
物理の手帳を2冊持ち歩くようにする。どちらも「見返し専用」。ルーズリーフ式。
ひとつは「自分を励ますメディスン手帳」。自分に良いことばかりをまとめたもので、見れば自分の機嫌がとても良くなるもの。
もう一つは「目標手帳」。「自分は、これをする」が書かれたもの。
目標=夢が数値化されたもの。
アプリのStreaks、気になる。せっかくAppleWatch買ったから、試してみよう。
AppleWatchでボイスレコーダーできるの、初めて知った。得した!