cookie
クッキーの最も代表的な用途は、ショッピングサイトにおけるカートやログイン状態の管理である。また、IPアドレスによらないクライアントの識別を可能にするため、ウェブサイト運営者やインターネット広告配信業者などがユーザの詳細なアクセス履歴を取得する用途にも使われる。
クッキーは毎回送られるものであり、またHTTPヘッダの一部なのでASCII文字列になっている必要がある。そのためクッキーでデータを直接扱うよりも、セッションIDを実装する手段として使うことが多い。この場合、実際のデータは、セッションIDをキーとしてサーバが保持することになる。
例えば特定のページの表示回数を、ウェブページ上に表示したいときには、おおむね次のようなやりとりが行われる。
ブラウザがサーバに閲覧を要求する。ここにはクッキーの情報はない。
サーバはブラウザに対し「1」回目というクッキー情報と、「1回目」と表示するようなデータを送信する。
ブラウザがサーバに閲覧を要求する。このときブラウザは、そのサーバから受け取ったクッキーを探して、「1」のクッキー情報をサーバに送信する。
サーバは「1」というクッキー情報に基づき、ブラウザに対し「2」回目というクッキー情報と、「2回目」と表示するようなデータを送信する。