轟孝夫「ハイデガーの哲學 『存在と時閒』から後期の思索まで」2023/6/20
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性起 (Ereignis)
存在の歷史 (Geschichte des Seins)
各時代 (Epoche) を存在の生起のあり方として見る
存在の立ち去り (Seyns Verlassenheit)
存在忘却
存在が存在者を立ち去り、存在者をそれ自身へと委ね、存在者を作爲性の對象になるがままにする
主體性の形而上學
←→父權制
$ \ne私性
主體性
力 (Macht)
目標設定に抗して、自身への純粹な全權委任を貫く
もっともらしい大義や理念
力の伸長に役立つかだうかといふ觀點から選ばれたものでしかない
←→まっとうな道德心や批判精神
Kommunismus (コミュニズム)
一切のものが全權委任といふ共通なもの (commune) へと同化されていく
力への全權委任を共通利害とし、あらゆるものの同化を強いる體制
人閒に一樣な行動や評價を強いて、人閒を「プロレタリアート」といふ身分へと畫一化する
プロレタリアートが單に奉仕するものといふおのれの本質を成就させたにすぎない
fascismo は?
力の伸長のためにあらゆる存在者をその存在を無視して動員する
惡
作爲性 (Machenschaft)
Machenschaft : 陰謀。策謀
machen : 作る
作ること。ポイエーシス。テクネー (技術知)
制作可能性。作成可能性
第一原因として創造する神。被造物
religio ($ \ne宗敎) : さかのぼって結びつけること。第一原因にさかのぼって結びつけること
我有化
說明可能
技術的開示
無理強い (Herausfordern)
自然に向かって、採掘して貯藏できるやうな energy を提供せよと要求する無理強い
herausfordern : 挑戰すること。挑撥すること。そそのかすこと
文字
資材 (Bestand)
その場で持ち場に立つことを求められてゐる
何か註文されたものとして現象してゐる
註文に應じられる狀態でなければならない
$ \ne對象 (Gegenstand)
操作可能性。制御可能性
產業社會 (Industriegesellschaft)
あらゆるものが制御される世界
計算可能性
近代科學
近代科學の方法 (Methode) は、すべてのものをあらかじめ計算可能なものとする世界投企
世界に對して、人閒にとっての全面的な利用可能性を勝ち誇りつつ無理強いすること
cybernetics
驅り立て - 組織 (Ge-stell)
人閒を取り集め、それぞれの持ち場につかせる集合體
人閒が主人として事物を無理強いするのではなく、技術的開示のはうが人閒を招集する
それぞれの開示が、さうした開示を擔ふ人閒を必要とする
自然が energy を供給するために開發されるのと同樣、人閒もさうした開示を擔へるやう開發されてゐる
Ge-stell : 臺架。骨組み。骨格。骨と皮だけ。やせこけた人
Ge- : 集合
Stall : 場所
stellen : 立てること
放下 (Gelassenheit)
禪より借用した語
ものへの放下 (Gelassenheit zu den Dingen)
gelassen : 神に身を委ねた。平靜である。落ち着いた
われわれは技術的對象の不可避の使用に對しては「然り」と言ふことができ、また同時にわれわれは技術的對象がわれわれを獨占的に酷使し、そのやうにしてわれわれの本質を歪めてかき亂し、ついには荒廢させることをそれら技術的對象に拒むといふ意味で「否」と言ふことができます
没落期における神の不在に對する心構へを用意すること
飄逸な (kuinzig)
しばしば憂鬱さうな相貌をもった、知を備へた明朗さ
kuinzig : 役に立たない。無能である。劣惡である。おどけた。からかい好きな。惡ふざけの
無用の用。狂。遊
飄逸さ (das Kuinzige)
塵垢外
把疎