網野善彦「無緣・公界・樂⸺日本中世の自由と平和」1978/6/21
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不入權
地子・諸役免除
稅の免除
但し
供御人は朝廷に俵物を納めてゐる
藝能者は朝廷に工藝品を納めてゐる
自由通行權の保證
分國內通行權
通行稅の免除
路地の安全通行
平和領域、「平和」な集團
爭ひの禁止
敵味方はゐない
和平の使節たりうる
和平の會合の場たりうる
罪人の駈け入り先たりうる
倉庫の置き場たりうる
金融の基盤
私的隷屬からの「解放」
外の主從・婚姻の關係は解消する
外の者と緣をもたない
asile
自由は、餓死・野垂れ死にと背中合はせ
貸借關係の消滅
德政の免除
連坐制の否定
當人だけが罰される
老若の組織
年齡階梯的な秩序原理
若衆
年功・﨟次による階梯
商人に於いては、富による階梯
老衆・若衆內は平等
自律的な法域
≒牢獄
牢名主
大名・幕府は、有力な無緣衆は庇護下に置き骨拔きにし、弱い無緣衆は賤しいままにし無力とした。 田畑を寄進する
不入不輸の權を保證する
自身の祈願所に指定する
樂市樂座令を發布する
無主
供御人・藝能者は、中世に天皇權力が衰退した事により無主となった
←→安全球體
遍歷
非定住
勸進聖
公界
→苦界に頽落する
一揆
※「一揆」は單なる結びで、二人でも結成できる
樂
十樂
聖衆來迎樂
蓮華初開樂
身相神通樂
五妙境界樂
快樂無退樂
引接結緣樂
聖衆俱會樂
見佛聞法樂
隨心供佛樂
增進佛道樂
極樂淨土
山林
墓所
宿
橋
河原
市
女
尼
遊郭
寺社
自治都市
家
家への不入權
神聖な私有の基礎
「日本」「近代」文學の「起源」
逃散
ストライキ
非定住→一囘切り (信賴關係が不要)→賤視
無主→庇護無し (信賴關係が不要)→賤視
古い程に無緣の原理が強い訣ではない。中世に無主の人や地が空いた事で無緣が生きられたのであらう 古代に於ける行基の例
知識結
知識結とは本來、共通の宗敎的事業・目的のために、同行同心を唯一の紐帶として存立する第二次的な共同體であるから、そこには原理的にいかなる權力關係も介在することができない。ところが、天皇が天皇としての資格において願主となること (建立の詔に「朕の知識」とある) によって、大佛建立のための知識は權力と政治の論理に浸透され、國家的規模に擴大されたフィクションに轉化した。