トマス・ド・クインシー
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トマス・ド・クインシー(Thomas De Quincey 1785年8月15日 – 1859年12月8日)は、イギリスの評論家。
オックスフォード大学ウスター・カレッジに入学する。在学中、ワーズワースやチャールズ・ラムや コールリッジと交遊する。1804年秋、当時合法だった阿片を、歯痛への鎮痛剤として用い始め、のち中毒となる。1830年、エディンバラに定住する。
主著『阿片服用者の告白』(1822年)では、晦渋かつ華麗な文体で自らの阿片中毒体験を綴って反響を呼んだが、社会的影響が大きく、世人を悪習に誘ったとの非難も蒙った(詩人ジェイムズ・トムソンや同フランシス・トンプソンは同書の影響で阿片に親しむようになったと述べている)。この随想はボードレールを愛読者に持っていた他、ベルリオーズに霊感を与えて『幻想交響曲』を作曲させるなど、芸術家たちに多大な影響を及ぼした。
この年少の作家にとって,歩くことは先達のような主題や創作の方法とはならなかった.
彼の革新性は別のところに発揮された.
モリス・マーブルスによれば初めて徒歩旅行にテントを携行したのはド・クインシーだったという.
若者時代にウェールズに滞在していた折,旅費の節約のためテントに寝泊まりしていたのだ
このあとの記述に一番興味をひかれる
(ちなみに,ワーズワースとロバート・ジョーンズがヨーロッパ旅行の際に仕立てた特別使用のコートや,コールリッジが使った徒歩用の杖,ド・クインシーのテント,キーツの風変わりな旅行着などは,この地にアウトドア装備ビジネスの種を撒いた.)