カウンターマップ
https://gyazo.com/335aea7f31501b9c5a19e5f335049514
Counter-mapping refers to efforts to map "against dominant power structures, to further seemingly progressive goals".
地図を作成することができるのは通常「支配者階層」
となると地図は「支配者階層」の意図が十分に発揮されたものとなる傾向にある
権力者によって意図的に作られた地図ではなく、隠された情報をユーザベースで地図上に示すような行為・成果物
元々インドネシアのカリマンタン島で先住民の土地の不利益を生んでしまうような政府が作成した地図に抗議するために森林の共同利用者が独自に地図を作成したことが発端とのこと
少数民族の生活範囲/失なわれた地名/絶滅危惧種の生息範囲 etc..
民間で誰でも使える位置情報の広まりがカウンターマップ作成に大きな影響を与えたぽい(参加型GIS)
古典的な地理学のフィールドワークとコンピュータを利用したアプローチ(OSM/GPSなど)が融合してる
本研究では,近年日本の地理学において議論が始まっているクリテイカルGISの動きの中でも,特に日本で発生した東日本大震災を契機として活動が顕在化した,一般市民によるカウンターマッピングに着目した研究を行った.
具体的には,カウンターマッピングの状況についての国内外の事例やその理論的な位置づけについて整理するとともに,東日本大震災によって始まったカウンターマッピングについていくつかの事例地域を取り上げ,その活動の詳細やデータの収集方法,地図の作成・公開方法,さらに政治的なアクセスがどのように行われたのかを明らかにした.これらから,社会の中でのGISの受容,今後の可能性や限界について明らかにした.
1996年にアメリカ合衆国のNCGIA(国立地理情報分析センター)のワークショップで提示されたのが最初といわれおり,さまざまな市民参加活動を地理空間技術によって支援する分野を指します。たとえば,地図作成を通して市民の情報共有を促進したり,GISによって公的意志決定のプロセスを改善する活動などが含まれます。
PPGISは,もともとアメリカ合衆国の都市での応用から始まったものですが,これを農村地域や発展途上国での応用にまで拡大したPGIS(Participatory GIS,参加型GIS)という用語も使われるようになりました。そこには,Web GISなどのハイテク技術だけでなく,手描き地図やレリーフマップなどの古典的な地図作成手法を含む広義の地理情報技術を,開発教育や参加型開発におけるPLA(Participatory Learning and Action,参加型学習行動法)のツールとして利用することも含まれます。
「確かにGoogleマップのインパクトは巨大でした。実は国土地理院の電子国土webサービス(現在は、地理院地図)の方が先に提供されていたんですが、当時はGoogleマップの方が道路や建物以外の情報も充実しているし、デザイン的にも優れていて使いやすかった。今もウェブサイトの案内図などに埋め込んで使われていますね。けれどGoogleマップは民間企業のサービスなので、あらゆる用途に対して必ずしも無料で使えるサービスとは言えない面があります。また利用方法にも制約があるので、デジタル地図サービスをひとつの企業のサービスのみに頼っていていいかは議論の余地があります」
「Googleは大量の情報を持っているから、地理学的にもダイナミックな研究ができるかなと考えたこともあります。でも実際には私の研究や、その成果を社会に還元する方法として今、力を入れている“参加型GIS”な観点で見ると、Googleマップはライセンスの関係などで用途的な限界を感じる部分もあります。だからこそOSMの活動が活発になったり、地理情報システム自体もオープンソースで作っていくことに可能性を見出しています」
↑ このシリーズおもしろい!!