マッチングアプリとしてのStrava
ランニングに取り組む人たちにとってランやワークアウトを記録するアプリStrava(ストラバ)がマッチングアプリに変わるような存在になってきていることについて『ELLE』が伝えている。
これまでもLobsterrで取り上げてきたように、瞬時に多くの人たちと繋がれるマッチングアプリは便利な一方でマッチングアプリ疲れを感じている人も少なくない。そのような人たちは、恋愛やデート目的で設計されていない、自分の趣味やパッションを中心としたより具体的な文脈を共有できるコミュニティ・アプリに出会いを求め始めているとこの記事では紹介されている。
他のSNSと比べてストラバのフォロワーは少なくなる傾向にあるが、その結果、ユーザーは自分の個性やライフスタイルを表現しやすい場所にもなっている。ストラバを日常的に使っていることがランニングに真面目に取り組んでいることを意味するので、「ストラバ上では、自分のライフスタイルを理解されていると直感的に思うので安心して自分をさらけ出すことができる」とあるユーザーは語っている。マッチングアプリにはない余白や信頼感がそこにあるのかもしれない。
この記事ではストラバ以外にも同じランニングの趣味を持つ人々と出会えるランニングクラブや場所が紹介されている。もちろんマッチングアプリがなくなることはないと思うが、より有機的で意味のある関係構築を期待してより具体的な文脈を共有した上で繋がりを求める変化が起きている。オンラインとオフライン両方のコミュニティを活用しながら出会いを見つけていくことが増えていくのだろう。
via Lobsterr Letter vol.241 : rizz