フレームバッファ
フレームバッファというとAviUtlにおいては2つの意味が存在するため、それの区別として以下のように表記を分けます
拡張編集でメディアオブジェクトの追加から選択できるやつ → フレームバッファ(オブジェクト)
本当の意味、フレームを描画するためのバッファ → フレームバッファ(領域)
オフスクリーン描画と同じく、それそのものが何かを説明して理解することは難しいため、次のように三角形と六角形を描画する過程とフレームバッファ(領域)の関係を解説します。 https://scrapbox.io/files/66a8d35f3ef383001c14b452.png
まず三角形(図形)オブジェクトにて、以下のようにオブジェクトバッファに三角形が描画されます。
https://scrapbox.io/files/66a8d70fa7934d001cfaf0da.png
もしフィルタ効果を付与する場合は上記のオブジェクトバッファに対して効果が掛かります。
これが標準描画などのフィルタでフレームバッファ(領域)に描画されます。
https://scrapbox.io/files/66a8d9426f4726001c6aacc9.png
同じように次は六角形をフレームバッファ(領域)に描画します
https://scrapbox.io/files/66a8da1cfd3c41001d1c274d.png
このようにオブジェクトを次々に描画・合成していく部分がフレームバッファ(領域)です。
この状態でフレームバッファ(オブジェクト)を置いた場合を考えます。
フレームバッファ(オブジェクト)はフレームバッファ(領域)のデータをそのままオブジェクトバッファにコピーするため、オブジェクトバッファは以下のようになります
https://scrapbox.io/files/66a8dcd75af9c5001c4709e8.png
これに縁取りを付けて、縮小してフレームバッファ(領域)に描画すると次のようになります
https://scrapbox.io/files/66a8de051324b0001c832f63.png
※フレームバッファ(オブジェクト)にある「フレームバッファをクリア」は、描画前のフレームバッファ(領域)を初期値(≒真っ黒)にする効果となります
ここで気を付けなければならないのがアルファチャンネルありのバッファの場合です。
次のようなケースで、フレームバッファ(両方)がアルファチャンネルありになります。
拡張編集AVI/BMP出力(RGBA)やffmpegOutなどで、透過あり形式で出力した時
シーンの設定でアルファチャンネルありにしているシーンオブジェクトを呼び出した時(※シーンを直接プレビューしている場合にアルファチャンネルはありません)
アルファチャンネルありの場合には結果が大きく異なることがあります。上記の例のフレームバッファ(オブジェクト)の描画をアルファチャンネルありにすると次のようになります
https://scrapbox.io/files/66a8e8ed596317001d1cb8da.png
縁取りのかかり方が異なり、フレームバッファ(オブジェクト)では黒塗りになっていた部分も透過となっています。