よくある教科書的な神経科学のお話を真面目に再考してみる(神経生理編)
神経細胞の情報処理というとスパイク(活動電位)がなにかと着目されがちである。
また、その計測の容易さから神経細胞の活動=細胞体の活動という見方が強い
さらに、ニューラルネットワークで使われる形式ニューロンという神経細胞を模したユニットは細胞体のみを持つモデルである。
さて、ここで実際の神経細胞を見てみよう。。。
https://scrapbox.io/files/657d86263f4fa7002411f56c.png
圧倒的な形の多様性!!!!
これを無視して神経細胞の処理の一体何が語れるというのだろうか?
この不思議な形をしているのは全て樹状突起である。
この樹状突起における電気活動による情報処理は樹状突起計算と呼ばれる。
※ここではあまり触れないが、もちろん軸索も多様な形をしている。
しかしspiking neuronである場合は基本的に軸索は全ての領域が同一の活動をするので計算には関与しない。とする。(これも正確には正しくないNaa_tsure.icon)
気になる人はaxonal modulationやAxo-axonic synapseで検索してみよう
Naa_tsure.iconコラムで一つのニューロンなのにニューラルネットワーク!?ってページ書きたい
Matthew E. Larkumの Re-evaluating the somato-centric perspectiveからはじめる。
A Perspective on Cortical Layering and Layer-Spanning Neuronal Elements | Frontiers in Neuroanatomy (2018)
樹状突起統合(Dendritic integration)の話からノンスパイキングニューロン(Non-spiking Neuron)までつなげる
ちゃんとかきました
脳科学わからんに入門する本 vol.2 - 参考資料(C106)