Dendritic solutions to the credit assignment problem | Current Opinion in Neurobiology (2019)
Blake A. Richards, Timothy P. Lillicrap
https://doi.org/10.1016/j.conb.2018.08.003
出力と目標の間にエラーが生じた場合、これを最小化するために重みを更新したい
どのシナプス重みがそのエラーにどの程度影響しているのかを知る必要がある
貢献度分配問題(Credit assignment problem)
単一コンパートメントの点ニューロン(point neuron)に対して、貢献シグナルを送ることを考える
貢献シグナルを送られている点ニューロンは常に感覚シグナルを受け取っているため、この2つを見分けることができない
解決策としては、
1. 時間的に分離する
ニューロンは常に数千 - 数万のシナプス入力を受けている
この大量の入力が一時的に止まるとは考えにくい
2. 空間的に分離する
点ニューロンモデルでは全ての入力を細胞体で受けるため不可能
一方で、本物の神経細胞は複雑な形態をしている
樹状突起(Dendrite)が独立したコンパートメントとして働く可能性
Dendritic computation | Annual Review of Neuroscience (2005)
3. シグナルの特徴を変化させる
錐体細胞(Pyramidal cell)はバースト発火(Burst firing)をする
これは尖端樹状突起(Apical dendrite)におけるCa2+ spikeによる
脳がどのような損失関数(Loss function)を使っているかがわからない問題
Hebbian plasticity by third factorsという発想もある
神経修飾物質(neuromodulator)は基本的にVolume transmissionであるため、特定の神経に対して貢献シグナルを送るのには不適
小脳パーセプトロン仮説(Cerebellar perceptron hypothesis)
平行線維(pararell fiber)から入力
登上繊維(Climbing fiber)から貢献シグナル
二つのシグナルは単純スパイクと複雑スパイクで区別できる
Naa_tsure.icon小脳(cerebellum)の場合は登上繊維(Climbing fiber)とプルキンエ細胞(Purkinje cell)が一対一なので問題が簡単ということに注意