ASCONE 2025に参加してきた! (2025/11/5 - 2025/11/8)
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ASCONEとは、Autumn School for Computational Neuroscienceの略で、日本神経回路学会が主催するオータムスクールである
公式の方でも参加者からのメッセージが掲載されているが、検閲を通っていない非公式のイベントレポがあると助かる人がいるだろうという発想
自分はTwitterで朝から夜(朝?)まで脳に関する議論ができるとの噂で申し込んだ
参加してみると実際そうで、
風呂で雑談を始めたはずが、意識(Consciousness)の話になり、統合情報理論(Integrated Information Theory; IIT)は疑似科学かについて議論したり
データ解析の途中で昼食が挟まった時は、豚カツを食べながら広視野イメージング(Wide-field imaging)で取得した神経活動の解析案を出し合ったり、
部屋割りで指示された部屋に入ると、唐突に自己紹介という名の研究発表会が始まり、互いの研究に対して素人質問/ディフェンスなどをしあった
参加者層
B4 - D3がメイン層な感じ
案の定、東大(院)生が多かった
ブラインドで審査しても優秀な人が多いので東大生が最終的に残った?
神経科学に関連はしているが、取っているアプローチは人それぞれ
情報系、数学系、心理学系、生物学系(発生生物、分子生物、神経生物)
レベル感
▲議論/知識のレベルが高い
参加者が皆異なるベクトルを向いている
それぞれ詳しい分野が異なる
特定分野に尖った人や広く浅くの人もいる
⚪︎脳に関する議論への興味/積極性が高い
時間で区切らないと本当にいつまでも議論し続けようとする
知らないことはなんでも吸収しようという人が多かった
先生方は人によってスタンスが異なる(ように見えた)
学生の意見に対して、大人気なくクリティカルな質問をぶつける人
突拍子がない意見でもとりあえず学生の好きに進めさせる人
良いところ
別分野の人と実りある議論をする練習になる
講義ごとにテーマが異なるので、議論をリードする人が変わる
例えば、
テーマが主観の時は哲学的な話に強い人が議論をリード
過去の哲学者はどのように主観を取り扱ってきたか
テーマが実験データ解析の時は動物実験をしてる人が議論をリード
イベントに関連する神経活動をどのように評価するのが一般的か
互いの得意分野が異なるのでお互いにリスペクトが生まれる
分野ごとの常識が異なるので時に意見がぶつかる
例えば、脳を理解するとは、
機械学習屋さん:脳の入出力関係を完璧に予測できるモデルの作成
実際、CNNの中間層は腹側経路の応答に似ている
Performance-optimized hierarchical models predict neural responses in higher visual cortex | PNAS (2014)
生物屋さん:脳で実際に働いてるパーツでどのように機能が生じるか
ANNでは複数細胞が必要なXORは生物だと単一細胞で計算できる
Dendritic action potentials and computation in human layer 2/3 cortical neurons | science (2020)
意見がぶつかった時に、自分の分野の常識を疑う場面に遭遇する
自分の知識を信頼するか、相手の意見を受け入れるかのバランス感覚
参加者の年齢が近いので諸々相談がしやすい
研究室探し
お金の話
生活の話
悪いところ
後半になるにつれてとてつもない疲労がたまる
慣れない別分野の人との議論を、公式には朝9時から夜9時まで、非公式には目が覚めてから閉じるまで行うので、最終日は参加者の大半に疲れが見える
トレーニングと考えればいい点とも言える
イベントレポ