p.205 2.10/段階的変容
15の幾何学的特性ってひとつひとつを分離して理解するよりも、無名の質をどのような角度からどのような視点でみようとして、このような言葉遣いで説明しているのかというところへの理解が必要そうだなぁと改めて感じました。 同じこと思いました。
p.205R 「段階的変容」とは、空間の状況変化に応じた自然な対応のことです。空間を横切っていく変化に対して「センター」が正確に適応する
あんまりこう捉えられていなかった気がする。ただ写真を見るとそうだなーって感じもする。
p.206L あらゆる「力強いセンター」をうみ出すのに必要な場の特質は、「センター」が「センター」となるべく、条件を整える「方向づけ」なのです。
自分が表現することとほぼ一緒だった。自分の場合は方向づけっていったり、方向性だったり、ルールだったり、流れだったりするけど。
このあたりの話をすると場の理論とかを思い浮かべます。あえてイメージの例をあげると磁石をおくと周囲の砂の方向がかわるというような方向付けというか、ひとつの力が全体の流れを変えるというか...。上手く言語化できていませんが...。
p209R 幾何学の「段階的変容」は、機能上重要な多様性に応じるリアルな「場」が存在するとき、いつでも用意されていなければなりません
やはり場が意識されますよね
ほんそれ。場、間、生命って感じがしています。。。それらをつなぐある種の性質が15の幾何学的特性であり、特徴的な部分をセンターっていっているんだろうなと。
p.207R この「段階的変容」をつくり出すことにより、その蛇腹の下に建物の塊を感じさせ、建物そのものが「センター」となるのです。この場合においては、「センター」に「生命」を与えているのが「段階的変容」なのです。
今更ですが、アレグザンダーはプロセスの説明がめっちゃ上手では。。。それとも言い切るポイントが上手なのかな。。。
この章は全体的に表現がわかりやすかった気がしますw
自分が最初に理解した(気になった)特性が段階的変容だったんですが、たしかにここは特にわかりやすい説明ですよね。 p207R 第一には、単純な標準化、大量生産、第二には、大きさの規制、といったすべての取り決めがこぞって建物や近隣に「段階的変容」をうみ出すことを許容しなくなっているからでしょう
p.207L 「段階的変容」の無い建物や芸術作品は、機械的です。そして、「生命」が希薄です。なぜなら、内部の全容を表現する、緩やかな変容がないからです
ベースが機械そのものなプログラミングな世界で生命を感じさせるためには、この段階的変容を意図的にデザインしなくてはいけないんだなと改めて思いました。
自分は少し違ったイメージを持ちました。(言い方だけの問題かもですが。)ソフトウェアを考える場合はモデリングのレイヤーを意識すると良いのかなと感じています。
p209R 幾何学の「段階的変容」は、機能上重要な多様性に応じるリアルな「場」が存在するとき、いつでも用意されていなければなりません。その結果、「生命」を持つ建築あるいはその複合体は、必ずそのような「段階的変容」を特徴として備えています
「重要な場においては常に用意されているべき特性」それはめっちゃ同意する。