認識的不正義
Epistemic injusticeと呼ばれるもの。英国の哲学者であるミランダ・フリッカーが提唱した。
フェミニズム・Racial justiceのコンテキストで使われることが多い
哲学の先生によると、ミランダ・フリッカーの「認知的不正義」はここ10ー15年で最も影響のある著書だという
定義:harm to one's capacity as an epistemic subject
二つの例:
testimonial injustice 証言的不正義
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hermeneutical injustice 解釈学的不正義
これは応用性の高い概念だと思う
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出典: McGylnn (2021). University of Edinburghで行われたKnolwedge and Realityの講義
例:セクハラという共通概念が作られる前は、女性はこうした被害を共有し訴えることができなかった
独自の発想:転じて、任意の概念を理解することが自らの思考の可能性を広げる力(empowerment)になる
類似した言い方として、概念を持つこと・理解することはある種の資本である
また、複雑なパターンを一つの概念としてシンボル的理解を施すことで、さまざまな事象を比較しやすくなる。
参考: