公共政策のパレート最適化について
まず、社会契約にあたっては「各構成員の身体と財産を、共同の力のすべてを挙げて守り保護するような、結合の一形式を見出すこと。そうしてそれによって各人がすべての人々と結びつきながら、しかも自分自身にしか服従せず、以前と同じように自由であること」を前提とした上で、多人数の人々が契約を交わして共同体を樹立するとした ルソーによると、暗黙に承認されねばならない「社会契約」の条項は次のたった一つの要件に要約される。それは、これまで持っていた特権と従属を共同体に譲渡して平等な市民として国家の成員になること。そのうえで市民は国家から生命と財産の安全を保障されるという考えを提示した
社会契約によってすべての構成員が自由で平等な単一の国民となって、国家の一員として政治を動かしていく。だが、めいめいが自分の私利私欲を追求すれば、政治は機能せず国家も崩壊してしまう。そこで、ルソーは各構成員は共通の利益を志向する「一般意志」のもとに統合されるべきだと主張した。公共の正義を欲する一般意志に基づいて自ら法律を作成して自らそれに服従する、人間の政治的自律に基づいた法治体制の樹立の必要性を呼びかけた。 Assumption
1. 人間は国に属する時に社会契約をする必要がある、これは一般意志というものに基づいて、定義される(ルソー) これは、その個人への最適な意思決定に対するクレームを捨てて、一般意志を優先すること
「各々の人がそれぞれの私利私欲を追求すれば社会が崩壊するでしょう」
仮説: 一般意志は、「パレート最適な状態」と解釈することができる パレート最適とはこの時どのような状態をさすか。
(下で記述する)価値関数をある制約内で最適化したいnatsuozawa.icon
制約:基本的人権、尊厳などnatsuozawa.icon
現在パレート最適である状態が将来にパレート最適である状態を作り出すわけではない。natsuozawa.icon
パレート最適な状態を長い間保つことこそがユーティリティ関数に反映されるべき条件natsuozawa.icon
「どの時間軸でみるか」って話よね?tkgshn.icon
+1natsuozawa.icon
ある意思決定をする時、その意思決定がAさんに及ぼす影響をuとする、その意思決定がBさんに及ぼす影響をvとする。その時、uとvを必ずしも同等に扱うべきとは限らない。
例:寿命1年の高齢者と寿命50年の若者だったら、後者への影響は前者への影響の何倍も優先されるべき
政策ごとにその人の立場の重要性は変わると思う:年齢、政策への関連性など
方法:
具体的な制度や限度は専門家にdelegateしたいnatsuozawa.icon
tkgshn.iconは自分の意志で投票するらしい
なにかの選択肢を支持するのは、専門家の意見を聞いた後かなtkgshn.icon
でも、どうでもいいものなら適当に信頼できそうな専門家に委譲することは確かにあるかもしれない
そもそもだけど、「専門家に委譲」ってのは、"自分で決めることはコストがかかる・委譲することは、コストを低くするための1つの方法"って認識であってる?tkgshn.icon
あってない:自分では正確な判断ができないから専門家に移譲すると言うことnatsuozawa.icon
具体的には、「有識者会議」を、もっと改善して、その人たちが"期間限定・テーマ限定政治家"みたいなもので、国会とかにいける権利を作らないか?tkgshn.icon
natsuozawa.iconが「制度を決めること」を専門家に委譲する条件
中世以降、投票そのものは自我・理性を前提としている
自分の体を自分で動かせる・自分が思ったこと自分で表象できる...などを自我・理性と一旦定義するtkgshn.icon
つまり、「自分達の全ての行動」は自我に基づいていると解釈できる
「一つの選択肢しか選べない(はい・いいえ)」「限られた期間・テーマにしか回答できない」みたいな概念を超えて、もっと「意思」を計測する必要があるtkgshn.icon
(この先は何を目指すかにつづく)
Let $ x = 意思決定
Let $ U = 全体のutility関数
Let $ u_p = 個人pのutility関数(将来のutilityも考慮した関数)
これを俺は一般意志の可視化+熟議でやると思ってるtkgshn.icon
Let $ p = 個人
Let $ \varphi_1(x), \varphi_2(x), ..., \varphi_n(x) = 基本的な条件(上述)
パレート最適化問題は、$ { u_p(x) }を軸として考えたパレートfrontierにたどり着くこと。 1. 古典的な民主主義(投票ありかどうかも定義しない、間接民主制じゃないかもしれないという前提で)を完実行すると以下の最適化問題を得ことでパレートfrontierにたどり着けるとする maximize $ U(x) subject to $ \varphi_1(x), \varphi_2(x), ..., \varphi_n(x)
$ U(x) = \sum_{p \in P}{u_p(x)}
☑️ 認識合わせ: 同意済み = 古典的な民主主義の目標は、「イデアとしてのパレート最適(パレートfrontier)」を目指しているtkgshn.iconnatsuozawa.icon
これは技術的な制約を考慮して一番近似しやすいパレートfrontier上のこうなっていた
実際は、違う関数の方が全体のユーティリティを正確にrepresentできるのではないか。(将来のパレート最適化を考慮できていない)
2. 万能な技術を有する文明社会は、以下の最適化問題を解くべき
maximize $ U(x) subject to $ \varphi_1(x), \varphi_2(x), ..., \varphi_n(x)
$ U(x) = \sum_{p \in P}{w_p(x) u_p(x)}
$ w_p(x) = f(寿命, 関連性, その他社会的価値観)
「基本的な人権を守る」...みたいな、実際の倫理とかがここに入る
それはそうだと思ってしまった(何も驚かない・何もこれで今の議論が変わらない)tkgshn.icon これは定義を確認しているっていう最中?tkgshn.icon
おktkgshn.icon
3. 人間は意見で投票するのではなく、利害で投票するべき?natsuozawa.icon
人間は意見(行動)で投票するのではなく、利害を考えて「表象」できるってこと?tkgshn.icon
高木語で言うとそうnatsuozawa.icon
行動は事実だが、表象は意図である、つまり投票は意図によってされるべきなのだ?tkgshn.icon
「表象(データトラッキング)」と「統治に対する同意度(投票)」は切り分けるべきだって立場ね。?
両方考慮されるべきなのかもね
何を目指すかnatsuozawa.icon
全ての人が公共の意思決定に必要なデータを自主的に提供するシステムを作りたい
自主的・必須の違いは?tkgshn.icon
人間がtiktokで政治的なビデオを見るのは自主的だけれども法律で定められた義務ではないnatsuozawa.icon
いや、データを「絶対に」取るtkgshn.icon
「全ての人の公共にするために、全ての人の考えていることをトラッキングする必要がある」
全ての人のデータが取れないのであれば、全ての人の公共ではない
「全ての人が公共の意思決定に必要なデータを自主的に提供するシステムを作りたい」より、『データを自動で取る社会圏』という文面でも、natsuozawa.iconがイメージしたものに齟齬はないか?tkgshn.icon
ここ
プライバシーの懸念問題はどうする?natsuozawa.icon
tkgshn.icon
情報公開すると、その人自身に最適化できる
情報非公開にすると、その人の情報がわからないので、その人の最適には(結果的にそうなることはあれど)ならないい
= 情報を公開することを原則として一人あたりの最大の投票力になるが、非公開にすることも可能。そしてその非公開にした情報量の割合分、最適にするのは難しくなるよね
明示的に投票したい?tkgshn.icon
成田悠介とかは、暗黙知をクローリングして、投票として活かせないかというのを書いてるtkgshn.icon 「最も意思が集まるところを、政治としても実際に執行していく」
この土地の隆起が統治システムによるアシスト(公共が取り組むべきこと)って認識であってる? @natsuozawa.icon
https://gyazo.com/406d42b78e86140f3aeba291695815d6
鈴木健も目指してるところだねtkgshn.icon そう考えると、どれだけ「意思を逃さずに」データ化できるかというのが問題になる
別に「データを提供するインセンティブ」というのはあんまり関係ないのではtkgshn.icon
上で定めたデータと外部データを集計するメソドロジー・分析するアルゴリズムを作りたい
上で行った分析を元に上述したパレート最適に近づくような意思決定をする仕組みを作りたい