web3をやる理由やらない理由
個人の見解と思想をまとめておきます
個人が次の3年以上をかけて事業を起こしたり、働いたりする、と言う意味でのやるやらないです。
技術として触ったり、知識を学んだり、友達と話したりすることは今後も続けていく。
やる理由
クリプトの利点で、自分としても価値を見出している点
参入障壁が低い
業界の発達速度がはやい
やらない理由
クリプトの利点と言われるが、自分としてはあまり価値を見出していない点
検閲が難しい
現在民主主義国家で検閲が問題になっている事例は少ない
強いて言えば民間企業の垢BANなど
多くの企業は公共性を考慮してポリシーを社会的責任を持って導入している
Googleの「邪悪になるな」というものではなくて、Solidityによるスマートコントラクトの『邪悪になれない』価値を考えてほしい。ユースケースは多いはず。tkgshn.icon 後者のユースケースはそれ単体では良いものは多いが、多くの場合トレードオフが必要になる。邪悪になれないが本当に必要になるのは相手を信頼できない時で、多くのユーザーは企業を信頼しているnatsuozawa.icon
コストをかけてでもアカウンタビリティと情報公開性が要求されるの一部の公共文書などはユースケースになるかもnatsuozawa.icon
ただ、アカウンタビリティ・情報公開性のどちらかしか要求されないユースケースの方が多い気がするnatsuozawa.icon
このように、日本では分散型技術がユビキタスな社会よりも、分散型技術の特徴が活かせる限られたエリアで導入される社会ができると思うnatsuozawa.icon
これはある種の信用スコアを作ろうという試み?natsuozawa.icon
web2の世界でもverifyとtrustを作れるし、実際そういったinstitutionが機能しているnatsuozawa.icon
将来もこれが大きなリスクになると考える理由は乏しい
そんなことは一切ないと思うtkgshn.icon
point of failureが分散される
Googleなどのweb2サービスでもSLA99.999%の高いレベルのresilienceが実現されてる
あまり重要な社会課題ではない
プライバシー
法規制を通してある程度のプライバシーを確保することは可能だと思っているので、あまり問題視していない。
そんなこともないと思うtkgshn.icon
プライバシーを重視した技術がどれだけアダプトされたかという話で、DuckDuckGoやuMatrixなどは受ける人には受けたがメインストリームにはならなかったnatsuozawa.icon
これ以上中央集権化が進むと、プライバシーへの懸念は果たしてorders of magnitude増えるのだろうかnatsuozawa.icon
大きな問題ではあるが、ユーザーの行動変容を起こすか、という話natsuozawa.icon
ブロックチェーンに記載された内容が信頼できる
多くの場合、先進国では中央集権機関で既にある程度の信頼が成り立っている。natsuozawa.icon
クリプトの欠点
そもそもの欠点
カルチャーが合わない
適当な人が多い(全体の生産性は低いと感じた)
Sozu Hausはそうw でもそれは人の問題なので、クリプトの問題ではないtkgshn.icon 主語が大きかったnatsuozawa.icon
一緒に働きたい!と言う人や会社は見つからなかった
話が続かない人が多い。話をしてて面白い人が少ない
みんなクリプトの言語でしか物事を表現してくれないため、初心者には難しかった
例外あり
コンプライアンスにかけてるところが多い
FTX
それはそうだけど、クリプトに対してその目線を投げてこの黎明期を逃すのはめちゃくちゃもったいないと思うtkgshn.icon
それはそう。ここで指摘したかったのは、プライバシーへの脅威からの安全を謳うクリプトエコシステムは、実際にはweb2世界よりリスクの高いというobservation。natsuozawa.icon
コンピュートコストが高い
安いコンピュートは人類の命。クラウド化を通してコストを削減することで人類は情報社会・AI社会の発展を追求してきた。
特定の実装が悪いのではなくて、同じ計算を何1000個もの計算機で分散して行い、複雑な関数の計算をするのはコストが本質的にかかる
web3を基盤とする組織はweb2組織と比べるとコンピュートコストで競争的に不利なポジションに自らを置くことになる。
スケーラビリティが悪い
上記に似た理由
Layer 2 blockchainなどで解決が試みられているが、まだindustry standardになっていない。未熟だと思った
ほとんどの課題は「時間軸の問題」といって、時間が経てば解決するものが多い。その課題の性質を考える、変数が他にもあるのであれば、放置してあるだけでは命題は達成できない。”コンテンツとコンピテンシー”みたいな理論も、汎用性があれば後は情報を打ち込むだけでおk。でもコンピテンシーの前に知識を入れてもなんの意味もない。tkgshn.icon
これはコストの問題でスケーラビリティが悪くなる。時間が立てば多少コストを軽減するソリューションは出ると思うが、本質的にweb2よりスケールできないという問題は残りそう?natsuozawa.icon
UXが悪い
秘密鍵のマネジメントが難しい
web2のように企業がデータに対して責任を持たないため、一般のユーザーが秘密鍵を管理することはリスクが高い
web3でサービスを使い始める時の手順が複雑
これは本質的な問題で、時間がたっても直せない。ここでマネージドサービスを作ると、point of failure, privacy, censorshipに対抗する全ての利点が失われてしまう、という話をした。natsuozawa.icon
開発エコシステムが使いにくい
今参入しても一人の開発者として幸せになれないよね、という個人的な感想natsuozawa.icon
企業かコミュニティがたくさんお金を落として優秀な技術者を雇わないと治らないnatsuozawa.icon
やっとここは解決への動きが見え始めているところnatsuozawa.icon
参考:
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