Apple Watchの未来を疑似体験した話
https://bexide.gyazo.com/38a19601177e9faac63f09a7415b7621
発売以来、愛用しているApple Watchなのですが、先日、下記のようなAppleWatchを使用した研究が発表されました。
この記事では高血圧と無呼吸症候群にフォーカスされていますが、もっとセンサーの改良が進み、多くのデータが集まっていけばさらにいろんな病気の予知や警告が可能になっていくことでしょう。実は先日、そんな経験をしたのです。
私は8年ほど前から心臓にペースメーカーをつけています。おかげさまで基本的に普通の人と同じように暮らせるのですが、一年に一度、専門の病院に行き異常が出ていないか検査を行う必要があるのですね。とはいえ、装着以来、この8年間は一度も異常がなかったのですが、今年の11月に行った検査では、初めて警告が出ていました!それまで自分はこの毎年の検査はいつもバッテリーの残量などが計測されていたのでペースメーカー本体に異常がないかどうかの検査かと思っていたのですが、それだけではなくて、自分の心臓の動きについても24時間365日しっかりとログを取ってくれていたんです!
その11月の検査で発覚したのが、2017年7月16日の20時頃から、心室細動が短時間発生しているという事案でした。初めての発生事案ということと、一度だけあり、24時間以内に自然に治っているということがログでわかりましたので、今回特に処置はせず、経過観測をしていきましょうという結論に至りました。そして一応、念のためにかかりつけの医師向けの紹介状を書いていただいたのです。
心室細動はそれ自体が問題でもあるのですが、それ以上に細動によって心室内で大きめの血栓が作られてしまい、それが血管を詰まらせてしまう事が恐れられています。具体的には、脳梗塞などの原因になりうるんですね。マジやばい。結局、かかりつけの医師と相談した結果、万一、細動が再発してしまっても血栓ができにくくなるように血を固まりにくくする薬を処方してもらうことになり、毎朝1錠飲むようにしています。
この自分のケース、心臓ペースメーカーというちょっと特殊な機械のログによる診断と対応であったのですが、ペースメーカーがログを記録してくれていなかったら、一年間に一度だけ発生した心室細動を検知することはできなかったわけで、機械によるログさまさまという感じなのです。そして、このような事がApple Watchとアプリの組み合わせでこれからの未来に実現されていく事は間違いないと思うのですね。
Apple Watch をはじめとするスマートウォッチが単にガジェット的な用途から、健康をサポートし、病気を予知してくれるデバイスに進化していく事は素晴らしいことだと思いますし、そんな未来もそう遠く無いと思わせてくれる体験だったのでした。