英語化に関しての議論
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「なめ敵」が英語化されて欲しいと感じている具体的な「想定ユーザ」を特定してニーズを理解すべきだと思う
想像:
日本で生まれた「なめ敵」の思想は、今の世界の文脈(PluralityやQuadratic Fundingや暗号通貨の上での新しい経済システムなどの議論)の上で、とても有用で言及したい
しかし日本語のものしか存在しないので世界から見ると「マイノリティ言語で書かれた大した価値のないものをマイノリティ言語の話者が過剰に持ち上げているだけ」と解釈されてしまう、これが不本意
だから、ネット上で「なめ的」に関して英語で言及する際に指し示すことのできる英語の文章があると嬉しい
RadicalxChangeや「なめ敵」がそもそも柄谷行人含めてどういう文脈で生まれてきたのか共有して欲しい。audrey tangの言及にもある通りRadicalxChangeは、柄谷のいう交換様式Xから来ている hirotaiyohamada.icon
+2blu3mo.icon hirotaiyohamada.icon
このニーズを満たすことを考えたとき、優先順位としては「なめ敵の書籍全体を英語に翻訳すること」ではなく、世界の文脈に刺さりそうな「主張のエッセンス」を切り出して、現代の読者を想定したコンパクトな表現の英文にすべきではないだろうか
そのために必要な部分から訳すのが良いのではないか
で、その記事によって英語話者のアテンションを引いて、そこからさらに深く知りたい、元の書籍を読みたい、という人がいて初めて書籍全体の翻訳をすることに価値が生まれるのではないか
tkgshnがいい記事を書いてた
Ken Suzuki — PICSY : Proposing a New Currency System Using Social Computing, Introducing “Plural Money” from Japanese Complex System Researcher
たぶん考えてることは近いのだと思う
"Plural Money"という文脈を追加することができた: Plural Money#650a911609c5f20000061a3ftkgshn.icon
この方向性の問題は「必要なところから」の「必要」の特定が不明瞭なタスクなのでみんなの手が止まってしまうかもなぁという懸念
ですね、自分はやることやったという感じです。みんな何となく「英語化すれば〜」みたいになってるけど、自分はコミュニケーション取る中でIntroが欲しかっただけなので。tkgshn.icon
追記: https://gyazo.com/468d686872bf48a4f1ba776cce781961
「なめ敵」を昔あったねみたいな議論ではなくongoingなものとして示したいのであれば、Funding the Commons Tokyo 2024等で話していただきたいと思っています。hirotaiyohamada.icon
ネクストアクションは英語版が全面的にWebに置けるのかどうかによるnishio.icon
過去ログ発掘+加筆
tkgshn.icon@kensuzuki 昨日はありがとうございました、というわけで早速、Scrapbox版や英語版等を作っていきたいと思ってます。
TIFFとPDFのファイルをここに置いてくれませんか?あと、(そのファイルを使って)やっちゃいけないことを共有して欲しいです
kensuzuki.icon楽しみです。さすがに出版社(勁草書房とちくま文庫)に事前相談しますので、少々お待ちを。
他の事例、Code2.0やPluralityがどうやってるかなど、知っていることあったら教えてもらえますか。
nishio.icon@kensuzuki 僕の「エンジニアの知的生産術」の場合
出版契約の時点で英語版の権利について確認し、勝手に出して良い旨の契約になっています
本当は日本語版もScrapboxに置きたかったんだけども、それに関しては出版社側がしぶりにしぶった(半年間も!)ので「100人程度のクローズドな場での共有ならOK」という落とし所にしました。
今回のプロジェクトも公開の場でワイワイした方がムーブメント的には間違いなく面白いですが、出版社というステークホルダーの説得ができなくて頓挫するくらいなら非公開空間に潜伏するのでも良いと思います。
英語版がWebにおけるのであればまず全部機械翻訳して公開してしまうのがよいと思うnishio.icon
完全同意tkgshn.icon
blu3mo.icon
「なめ敵が英語化されて欲しいと思っている想定ユーザー」の一人としてのニーズを書いておく
前提:blu3mo.iconはアメリカの大学/研究室に所属している
ニーズ1. PICSYやDivicracyの文脈に近い人と出会って話している時に、面白い本/概念があるよと紹介したい
過去に何度か言及したことはあるが、口頭で伝えられる概要以上の詳細を伝える手段がない
自分が面白いと思っていることを相手と共有できなくて悲しいという気持ち
ただ、面白い議論の話題が一つ減って困る程度なので、そこまで強いニーズではない
「自分が面白いと思っていることを相手と共有できなくて悲しい」 いい表現、+1nishio.icontkgshn.icon
ニーズ2. 抽象的な「なめらかさ」という概念を元に、自分の議論を組み立てて他人に話したい
「現状を膜と核として捉えた上で、膜をなめらかにすることを目指す」という概念は、貨幣システムと民主主義以外の文脈でも議論できることだと思っている
自分はVirtual Realityの研究の文脈における「なめらかさ」に興味を持っている
(なめらかに共有するバーチャルな時空間とか、Blended Realityとか)
これについて英語圏の人(ラボの先生とか友人とか)と議論したいが、文脈を共有する手段がなくて困っている
なめらか概念とその背景を伝えられれば、それらを踏まえてなめらかなRealityの話を他人とできて嬉しい
英語化に関しての議論#650a6bd4aff09e0000930056で議論されているように、それぞれ本のエッセンスを切り出したものがあれば二つのニーズはある程度満たされる
ニーズ1については「PICSY解説英語記事」「Divicracy解説英語記事」
ニーズ2については「なめらか概念概念解説記事」
これはなめ敵第一部を訳したものになりそう..?
第一部のみだと具体的な
これ、先に「カールポパー 開かれた社会とその敵」があって、有機体として捉えるみたいなのもある程度分量割いて触れたい気がするtkgshn.icon
開かれた社会とその敵 - Wikipedia
タイトルのオマージュに気づいて勝手に読んだsowawa.icon